『札幌祖霊神社』は、北海道の有名な歓楽街「すすきの」の端にあり、地下鉄南北線「すすきの」駅から徒歩10分ほどのところにあります。
(札幌市中央区南5条西8丁目1番地)
写真には写っていませんが、この前をとおる道は、車通りが多い道路。
周りで車が行きかう中に、タイムトラベルしたかのように、年代を感じる社号碑(石碑)が立っています。
御祭神は、
天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
天神地祇八百万神(てんじんちぎやおよろずのかみ)
氏子祖霊神(うじこそれいしん)
天祖三神(てんそさんじん)
大国主神(おおくにぬしのかみ)
産土大神(うぶすなのおおかみ)
皇霊神(こうれいしん)。
「すすきのは昔、墓地だった」という話は、聞いたことがあったのですが、
(だから出るんだよ系の話は、ススキノで飲むおじさんたちが、飲み屋の女の子にするお話の定番?(笑))
『札幌祖霊神社』は、「神道信奉者の祖霊祭祀のため曉野(すすきの)共葬墓地入口に霊祠」するというところから始まっている、つまり、葬祭のための神社だったようです。
さて、そんなこととはツユ知らず、参拝させていただいた「札幌祖霊神社」。
それい神社って、なんだから霊っぽくて、名前がちょっとコワいな?とは思いましたが、
本当に、昔はお葬式の神社だった、と知りませんでした。
参拝させていただくと、
鳥居に向かうと、全部が見渡せます系の、コンパクトにまとまった感じの神社ですが、
(境内面積は300坪)
ただ、そのコンパクトな土地をフル活用している感じが、さりげなくハイテクという感じで、
鳥居をくぐると、すぐ左手に「手水舎」、
右手に「社務所」、
そこから、急な階段を上ると、社殿があり、
高さのある効果というか、
目の錯覚というか、この階段を上ることで、
高いところにいらっしゃる神様にお参りさせていただく気持ちが高まる感じがします。
↑ 社殿前の階段が、けっこう急。
あがると、一気に、「お参りに来ました」みたいな気持ちが高まります。
上がるときの高揚感が、気持ちを高めたり、
下るときに、お参り終了感が、感じられたりする気がします。
省スペースでコンパクトな感じはしますが、
社務所があり、人がいて、手水舎があり、立派な社殿があり、
参拝すると、ああやっぱり、神社っていいなという気持ちになる。
土曜日のお昼ごろ、社務所は鍵がかかっていたのですが、
御朱印をいただきたくて、インターフォンを押すと、お若い男性の方が出てきて、手書きで御朱印を書いてくださいました。
御朱印には、赤い星の紋(もん)☆。
この赤い星のマークは、五稜星(ごりょうせい)といい、1869年に明治新政府が北海道開拓のための開拓使を創設した際に、採用されたマーク。
なので、北海道庁や、時計台、サッポロビールの工場など開拓使が建設を手掛けた歴史的な建物や缶詰など、多くのモノで見られます。
その五稜星が、札幌祖霊神社の社紋となっているそうです。
帰りがけ、今日はよくご参拝されましたてきな一言をかけていただき、
なにかとても温かい気持ちになり、来て良かったと思えました。
そういう言葉って、やはり良いというか、
年齢を重ねるとだんだん心に沁みて、実感をもって、ホッとするなと思います。
飲み屋街、夜の町のイメージの、ススキノですが、
現在、「昼のススキノ」も賑わった街にしようという取り組みが行われていて、新たな昼のあそびば、商業施設の建設が進められている最中。(2023年竣工)
映画館やあそび場も作っていくようで、小さな子供が、
「今日もススキノ行くっ!」と元気に目を輝かせながら言う街になる日も遠くない予感。
(今までそれは完全に、飲みたい大人のセリフでした。(笑))
街も人も、どんどん移り変わっていきますが、昔からずっと、この地で、守ってくださっている神様の存在を感じる参拝。
お参りさせていただいて感謝でした。