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『江別市郷土資料館』 地元に根付く江別の歴史がたどれる丁寧な資料館

 北海道の『江別市郷土資料館』、駐車場から見た外観は、こういう感じ。↓

日曜日の午後……、
誰もいなかった。
入場料は大人200円でした。

 ↓ 入口

入口には、現在の街並みの地図などがあって、地元に根付いた感じの『江別市郷土資料館』。
小学校の時、紅白帽子(といっても、私は黄色と白の帽子でした)をかぶって校外学習に出掛けた、そんな懐かしい思い出がよみがえるような資料館です。

 私達(二人組)が到着すると、受付の方が出てきて席に座り、
展示室の電気のスイッチらしいものをつけて、明かりをつける感じ。
(入ったところは、ちゃんと電気がついていて、明るいです。操作したのは、中に入っていった展示室の明かり、だと思われます。)
(確かに、誰もいない展示室の電気をつけっぱなしにしておくのは勿体ない。)

お客さんが、私達二人だけですが、受付の方や、姿をお見受けした職員さん、多分3~4人ぐらい、いらした気がする。
(民間ではなく、市で運営している。)
(いいな~、こういう職場も。とも思いますが、土曜日や日曜日のお休みに働いていたり、人が来ない時間が長かったりするのもな…、と、人の職場を真剣に考えてみる。(笑))

中の展示物はきちんと順序だてて整理されており、親切に詳しく説明書きのあるプリントが至る所に置いてあって、自由に持ち帰られる資料となっていたり、
そのプリントも、入っていないというところはなく、きちんと整理されていて、管理されている感じがしました。

雰囲気的には、江別の小学校の社会科見学で来そうな資料館というか、
広すぎず、コンパクトに、資料が展示されていて、でも一通り見られる感じで、起承転結があるような整った資料館。
子供達にも勉強になるところで、教科書に載っていそうな資料が、写真じゃなく実物で見られます的な展示物が多かったです。

 熊と鹿のはく製(ザ・北海道の生き物)にお出迎えされた後、
北海道で出土した多数の土器の展示から始まり、北海道開拓の歴史(北海道の警備と開拓を目的とした屯田兵制度)屯田兵の生活の写真や実際に使われていた物の展示、
(北海道の歴史資料館で、屯田兵の暮らしは、あるあるです)


写真も多くあり、興味のある方には、じっくり時間をかけてゆっくり見られる感じです。
開墾の様子から、産業の歴史、戦争の爪痕、現在の江別市の航空写真。
という感じでした。

そしてなぜか、日本の蝶と外国の蝶の標本がおもむろにありました。


蝶の皆様には大変申し訳ないのですが、キレイです。

 正直、北海道で何年も生活して、いろいろな資料館に行っていると、見たことがあったりするものも多いのですが、
それこそ、小学生だったり、北海道の歴史をあまり知らない方、江別に来たばかりの方にも、土壌を知ることのできる、参考になるところだと思います。
今回は聞けなかったのですが、希望すれば館内の方が説明してくださるようで、それもネットの評判では、好評でした。

さすがに古くて知らないものが多いのですが、中には、「ちょっとこれ、見覚えある気がする」みたいな、昭和を感じさせるモノもあって、自分の年齢を感じる。(笑)

 ただ、本当は北海道の歴史って、ブラックなんです。

先住民族である、アイヌ民族を追いやったり、差別してきた過去もあり、
また北海道開拓にあたっても、囚人を働かせて開墾させたり、タコ部屋に監禁して逃げられないようにして働かせたり、希望ある新天地とふれこんで人を募り過酷な世界が待っていたということもあったり、開墾すれば自分の土地になると言って開墾させて、実際には厳しい条件をつけていて、渡さなかったり、寒さの厳しいなか薄着で、逃げないように人同士をつなぎながら、多くの人の命を落とさせながら開拓してきた歴史があり、
例えば、北海道の網走刑務所の博物館などでは、そういう資料もあったりするのですが、
そういうところに踏み込んだという感じはあまりなく、
まず、概要を知るのに良いところかなと思います。

 江別市といえば、北海道開道100年を記念して建立された、北海道百年記念塔があったところ。
残念ながら2022年ごろから解体されてしまいましたが、北海道開拓の歴史村など、北海道の歴史を知るのに大人気のスポットがあります。

『江別市郷土資料館』は、地元の方や、引っ越して来た方、子供達の自由研究などにもいい感じの資料館。
遠方からわざわざ来られた方がいらっしゃるには小さくてあまり向かないかなと思いますが、

江別市は、札幌市からも近く、「北海道」を知る資料が多く展示されて、外国の方々も多く訪れるところ、
野外博物館の『北海道開拓の歴史村』は、見ごたえがあり、多くの歴史的建物の本物に触れることが出来ます。野幌森林公園など原生林が残されていたり、北海道の歴史を感じる見どころも多くあるので、北海道旅行で江別市で一日を過ごすコースを選択するのも、面白く、魅力的だと思います。