友歯科衛生士の、きれいブログ

口の中をキレイにする。 一生自分の歯で、美味しいモノを食べるためのブログ。



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磨きすぎの弊害等もありますので、歯科医院に通院し歯科医師直接の指導の元に行うことが必要です。

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サイエンス ミラブルzero

シャワーで、歯が白くなる!? プラークチェッカー(赤い歯垢染め出し)が、キレイに取れてる! 「ミラブルzero」(ミラブルゼロ)。 これからはこういう時代かも。

 大ヒット商品「ミラブルzero」(ミラブルゼロ)シャワーで、
歯につけたプラークチェッカー(歯垢を染め出す)の赤い染め出し液が、シャワーを浴びると、

あっという間に、キレイに取れる動画が載っていました。

 

サイエンス ミラブルzero

洗剤を使わなくても油性マジックが落ちる洗浄力

とも歯科衛生士さん、衝撃。(笑)

これからは、こういう時代なのか?、と、思って。

努力とか、根性、みたいなことを、

科学の力で、フワッと乗り越える。
(逆に開発者さんや作り手さん側のほうの努力がすごい。)

まだ、ミラブルで歯磨きができます、というほどではなく、
うっすらついた赤色がとれている程度だったので、
今のところ、これで歯磨きができるわけではないのですが、
いろいろな研究がすすんで、徐々に、少しずつでも、そういう新しいモノがでてきて、
歯磨きがちょっとずつでもラクに、簡単に出来るようになっていけば良いと思います。

いつまでも、患者さんに、

ひたすら「磨いて下さい」の、最大限の努力を求め、それ以外に手がない、という、時代ではないという感じがしました。

 ミラブルのコマーシャルは、最初にテレビで、肌につけた油性マジックが落ちるのを見て驚きましたが、
(多分、大勢の人が驚いたと思います)

今回の、ミラブルzeroの宣伝の映像も、油性マジックの後に、うすくついた赤いプラークチェッカーが落ちる映像が出てきます。

これ、キレイな若い女性が、美しく前歯だけ、ミラブルシャワーを浴びてましたが、
(ミラブルゼロには、「口腔モード」があるそうです。)

もし、とも歯科衛生士さんだったら、

皆さまには、決してお見せできない感じで、

口を大きく開け、

なるべく奥歯にもシャワーを当てようと、奮闘してしまいそうな気がする。(笑)

(口を大きく開けて、シャワーヘッドを食べる勢いで、シャワーを奥歯に当てようとする友歯科衛生士。(笑))

(映像を撮ってないのに、目に浮かぶ。(笑))

ただ、映像の通り、まだ前歯のプラークチェッカーしか、うまくは取れないようです。

 ミラブルといえば、肌に着いたマジックが、シャワーで取れていくコマーシャルが、印象的ですが、

マジックが取れるということは、歯の汚れも取れやすい、ということなのか?!

実際、歯が白くなる!というレビューの方がいらっしゃますが、
漂白効果ではなく、
映像のように、歯磨きの後についている薄いプラークチェッカーのような軽い汚れが落ちる部分はあるように思います。

微細な水が、今まで入らなかった細胞と細胞の間のような細かい細かい隙間に入り込んでいく。

それがミラブルの原理だとすれば、

歯と歯についた汚れの隙間にも、入り込みやすいということがあるのかも?

(分かりませんが、多分そんな感じ?)

 正直、電子レンジにも驚きますが、
(いつの時代。(笑))
それまで、コンロやオーブンで地道に熱を伝える方法で温めていたのに、
「電波で、食品に含まれている水の分子を振動させて食品全体を、アッというまに温める」という現象に、心打たれる。(笑)
(それが科学。)

 30歳代の80%以上は歯周病、ということで、国民病ともいえる歯周病で、
薬を開発したり、治療技術も進んでいると思いますが、
歯ブラシによる歯磨きが重要で、治療には患者さん自身の相当な努力が求められ、それがなかなか出来ない場合、いまだに結果的に歯を失ってしまうことも多い現実。

ただ、今は、完全ではないにしても、
今後、研究が進んで、簡単にプラークチェッカーがとれるように歯垢が取れれば、
救われる患者様も多いのかも。
(夢が広がる。(笑))

今はまだ、ミラブルでプラークをキレイに落とせるのではなく、
歯ブラシなどで、プラークを落とす歯磨きが必要ですが、

研究が進み、今後、より良いものがどんどんでてくればいいと思いました。

サイエンス ミラブルzero

『バトラー#211 #200 歯ブラシ』使用所感。 「ふつう」ですが、「かため」の歯ブラシが欲しい!と思っている方にも、しっかりとした毛先の弾力が感じられる。

 

 バトラー#211は、歯科医院で取り扱われる歯科医院専用歯ブラシ。

見かけは、ザ・スタンダード、という感じで、シンプルな作りをしているように見える歯ブラシです。

(バトラー#211のヘッドの植毛部)

バトラー#211と、バトラー#200の違いは、
バトラー#200のほうが、一回り小さいこと。
大きさを除くと、ほぼ同じ感じの作りです。

サイズ、どちらを買うか迷う時は、
女性は、バトラー#200を、
男性は、バトラー#211を使ってみると、よいかもしれません。

ただ、バトラー#211でも、サイズ的に大きいわけではなく、ヘッドは、小さめ。
女性でも磨ける感じです。

計ったら、バトラー#211の植毛部分は、約縦22㎜、幅6㎜、毛の長さ9㎜でした。

バトラー#200のサイズは、縦16.2㎜になります。

 さて、このバトラーの歯ブラシ、
「え? フツーの歯ブラシに見えますけれど…」、とお思いの皆さま。

バトラー#211は、本当にスタンダードな形。
持ち手の部分の柄もフツーで、植毛部分にも、見た目に変わったとことがない、
と、思われるのですが、

実は、バトラー#211、#200の特徴は、毛、そのもの。
毛の弾力、毛先で歯垢をとらえる力が、素晴らしい。
力強く「歯垢を搔きとる」感触というか、
毛先を、歯面に当てて、そのまま揺らす、ときの感触が、
非常にしっかりとしていて、
まさに、「歯垢取ってます」、という感じ。(笑)
ぜひ、毛を開かせない優しい圧で(ただ、持っているだけで、力を入れず、ただ当てる、触っているだけ、という優しい圧で)、
ブラシの毛の弾力を手に感じながら、歯ブラシの毛先を歯面に当てたら、
そのまま毛先を移動させずに、その場で優しく揺らして、
使っていただきたい。
それで、十分、歯垢は取れると思います。

 バトラー#211、#200の特徴の、歯垢がとれる感じのする毛先は、
毛先を「テーパード・サテナイズド加工」しているそうで、

テーパー・サテナイズド加工って何?
という感じですが(笑)、

バトラー歯科医師が開発した技術で、1本1本の毛先を丸く、さらに先細く削っていくテパード加工と、
プラーク除去効果を高めるために、毛先の表面をザラザラにしたサテナイズド加工のことで、これにより、歯周ポケット(歯肉溝)内の歯垢などを、より落としやすく作られているそうです。

 使っていると、たしかに、歯ブラシの毛先が、歯垢をひっかけるようにとらえて、
歯面から剥がす感じがして、
長年、プロフェッショナルに選ばれてきた実力を感じる歯ブラシとなっていると思います。

かたさは、「ふつう」表記ですが、
しっかりと弾力があって、いわゆる磨きごたえのある感触があります。

昔、歯ブラシといえば、
「かため」「ふつう」「やわらかめ」の3種類が販売されることが多かったのですが、いつの頃からか、市場から消えるようにあまり見なくなった、歯ブラシの「かため」。 歯科衛生士さんに質問しても、「かため」の歯ブラシは弊害が出やすいです、やめましょう」と、言われるばかり。(笑)
でも、「かため」の歯ブラシが欲しいと思う方は、多くいらっしゃると思います。
今は、売り場であまり見なくなった「かため」の歯ブラシ。
今まで、当然のように売っていたものが、急になくなる、 物足りない、さみしい感じは、 分かる方が多いかもしれません。

 「かため」の歯ブラシは、歯磨きの仕方によって、歯ぐきの擦り減りなどの弊害が出やすい、という対策のために、販売数が少なくなった印象を受け、仕方ない部分もあるのかもしれませんが、
弊害がでないように上手に歯磨きすることさえできれば、
毛先でしっかり、歯面の歯垢をとらえる、 「ココ磨いてます」という感じの(笑)感触をしっかり感じることのできる歯ブラシ。
やわらかい歯ブラシが苦手で、しっかりした磨き心地の少し「かため」の歯ブラシを求める方には、 「ふつう」のかたさでも、昔からある歯ブラシ、 バトラー#211、#200や、プロステックあたりが、「かため」の感じにちかいと思います。

と、いうことで、
どのくらい昔からあるのか? といいますと、

バトラー歯ブラシは、ジョン・オスカー・バトラー歯科医師が、
自ら、磨きやすいブラシを開発して、
歯科医師相手に発売したところから、人気がでて、
1923年にバトラー社(John O.Butler Company)設立、その後、事業は広がりドラックストア販売、1980年代には海外にも販路を伸ばしました。

その当時は、かなり王道的な、有名な歯ブラシという感じで、
バトラー#211は、主に歯科医院で取り扱われており、
私の印象的にも、歯科医師に人気の歯ブラシというイメージでした。

そんなレジェンドな歯ブラシ。

今は、日本の歯科製品メーカー、サンスターに買収され、子会社になって社名を変更。
アメリカ合衆国シカゴに本社を置く、サンスターアメリカインク (旧社名はJ・O・バトラー社)となっているそうです。

 「かため」の歯ブラシが、市場から消えたのは、
力を入れたり、大きく動かして磨くなどしたとき、
歯ぐきが擦り減るなどの弊害が出やすいから、ということもあると思うのですが、
それを回避するために、やわらかいブラシを使いましょう → かたい歯ブラシは作りません、という流れになっている気がします。

 たしかに、歯ブラシは、力を入れないように、大きく動かさように、など、
気をつけなければ、弊害もでやすいので、
歯科医院で、歯科医師、歯科衛生士に直接の指導を受け、正しくお使いください。
また、定期的に歯科医院の検診を受け、歯科医師の指示に従っていただきたいと思います。


『バトラー 歯ブラシ #211 12本入』
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『バトラー ハブラシ #200(かたさ(ふつう)) 6本入 【サンスター】【G・U・M】【GUM】【バトラー】』
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『GC ルシェロ 歯ブラシ B-20(ピセラ)』使用所感。 磨きづらい凹凸の隅々まで行き届きやすい、歯ブラシ。

 『GC ルシェロ ピセラ B-20M/S』歯ブラシは、
日本最大級の歯科メーカー 株式会社ジーシーの出している、歯ブラシ。


(GC ルシェロ ピセラ B-20)

歯科医師や、歯科衛生士などの歯科関係の方なら、
株式会社ジーシーは、知らない人はいない、と思うぐらいの大手メーカー。

泣く子も黙る、というわけではありませんが(笑)
(そんな、ドスの聞いた感じではなく、健全なイメージ。(笑))

歯科治療など、歯科医院では、歯科専用の機材を使うことが多いので、
それを専門で作ってくれる歯科器材のメーカーは、必須で、

株式会社ジーシーは、大手ですごく洗練された、いわば「正規品」のようなイメージがあります。

そんな、日本最大級の大手歯科メーカーが力を入れて研究しました感が、満載の歯ブラシ。

それがGCルシェロ歯ブラシ、という感じなのですが、

「ただ歯ブラシ売りました」てきに販売されている商品、ではなく、

コンセプトは、「歯ブラシを、処方する」。

患者様、一人一人の口の中の状態に合わせて、
歯ブラシを処方する、という感覚で、

例えば、とも歯科衛生士さんが、ブラッシング指導に入った時、
その患者様に合わせて、
「では、この歯ブラシを使ってみてください」という感じで処方するイメージ、かと思います。
(なんかカッコイイ。(笑))

ということで、このルシェロ歯ブラシは、シリーズになっていて、
今回、取り上げた『GC ルシェロ 歯ブラシ B-20(ピセラ)』だけでなく、
軽度歯周病の方に向いている歯ブラシや、重度歯周病に向いている歯ブラシ、
また、なかなかうまく歯ブラシを扱えない方などの大きい歯ブラシなど、
さまざまなタイプの歯ブラシがでていて、
歯科医師や歯科衛生士が、患者さんの口の中や状況に合わせて、処方するようになっています。

 さて、そのような中、ルシェロシリーズの歯ブラシの中で、私のお気に入り、と申しますか、使いやすい歯ブラシだな、と思うのが、この『GC ルシェロ 歯ブラシ B-20(ピセラ)』。


(個人的な感想です。また、使う歯ブラシは、その方、個人個人の口の中の状態によって変わります。)

 この歯ブラシは、
『10代の方、女性の方のカリエス(虫歯)予防に。 永久歯萌出途中/健康な歯肉~歯肉炎の方』とのことで、

比較的、健康な歯ぐきの、若い方向きの歯ブラシなのですが、

私が一番良いと思う点は、やはり、歯並びの凹凸に対応しやすい点。

 先端の部分に、少し突出したような山切りの毛束があり、
これが、いろいろな歯並びの凹凸にめげずに、しっかり入り込んで、毛先を届かせてくれて、例えば奥歯の、さらに奥の面の、磨きづらい部分などにもジャストフィット。

 ↑ このように、歯の高さてきな上下の凹凸に対応するだけでなく、

 ↓ 歯の横の側面、歯並びの凹凸にも、毛先が届きやすい。


 歯ブラシのヘッド部分、このような植毛の形です。

ピセラのヘッドの植毛。 上の写真でいうと、
山切りカットのピンクの毛は、他の白い部分の毛より1.5㎜長く、
ヘッドの大きさは、横9.8㎜、縦20.3㎜。

 特徴的なのは、かなり小さめなヘッドと、ブラシの毛の弾力、そして何といっても、 先端に長く植毛されている、山切りカットの部分。

幅も太めで、両サイドの端毛を少し短くし、歯冠の広範囲な部分が磨けるように工夫されていると思います。

女性や10代の方で、比較的、歯肉が健康な方に向いている歯ブラシだそうですが、
歯列の凹凸にとても対応しやすくできていて、毛先が届きやすいので、
私は個人的に、子供の歯の、仕上げ磨きに使っていました。

以前、ワンタフトブラシを使うことで、歯の細かいところまで、歯垢がとれるように磨ける、という歯磨き法を書いたのですが、
(コチラの記事。『 磨き残しを回避する歯磨き法。 ワンタフトブラシを使った「スウェーデン式歯みがき」』)
この歯ブラシを使うと、仮にワンタフトブラシを使えない場合も、 先端の山切りカットの部分で、かなり細かい部分が磨けるようになっていて、
歯列の凸凹に、見事にハマる形に、工夫されており、
歯の生え変わりで凸凹の出やすい子供や、10代、また、口の小さい若い女性口腔内などに、とても合った形になっています。
ただ、やはり歯ブラシだけで磨くのは限界があるので、 なるべく多くの歯垢を確実にとらえたいと思った時には、やはり、ワンタフトブラシや歯間ブラシ、フロスなどを併用して使った方が、 歯垢を多く、確実に落とすことが出来ます。

 友歯科衛生士さんは、 子供の仕上げ磨きに、この歯ブラシを使っていました。
子供用の歯ブラシは、「子供自身が歯磨き習慣をつける」、という意味では良いと思うのですが、毛足が短いために、毛先までやわらかくしなる弾力が少なく、歯垢を落としにくい形になっていることが多くあります。
ただ、子供が幼いと、歯磨きの力加減が出来ずに、 一回で、毛先が大きく開いてしまうほど、力を入れて磨いてしまうため、 弾力のある(高級?)歯ブラシは、使いたくない。
(我が子がそうでした(笑))
親の仕上げ磨きは、 子供が磨く歯ブラシとは別に、仕上げ磨き用の歯ブラシがあるほうが良いかもしれません。

この歯ブラシは、子供の年齢にもよりますが、
(あまり小さい子供の口の中には、大きすぎて合わないこともありますが)
萌出途中の歯や、歯の抜けたスペース、歯間の隙間があったり、凹凸の多い子供の歯にも、使いやすいと思います。

インプラントや、矯正中など、凹凸が大きい場合にも、口腔内の方にによって向いていることが多いかと思いました。
(多くの場合に対応しやすい、優秀な歯ブラシのイメージです。)

 また、ルシェロ歯ブラシは、シリーズで出ていて、 用途に合わせて選ぶようになっています。  この「GC ルシェロ 歯ブラシ」が新発売された頃、(2005年発売) 「20年先の(未来の)形」というような売り文句?を聞いた気がするのですが、
今がその、ほぼ20年後。
(年齢を重ねている歯科衛生士しか知らないかもしれない情報。(笑))
(ただ、その情報が必要か?といえば、知らなくても問題なし。(ほぼ、トリビアの泉)(笑))
工夫された新しい形で、 また、ルシェロシリーズは、歯科専用歯ブラシとして、歯科医師や歯科衛生士が「処方する」というコンセプトだったのですが、 患者さんの口の中をみて、「この凸凹のある口腔内には、ぜひ、このルシェロピセラ歯ブラシを使ってほしい!」などと思わせる工夫があると思います。

持ち手(柄の部分)も、工夫された絶妙なカーブと太さ、
滑らないシリコンを、巧みに組み合わせて作られ、
持った瞬間に、さすが歯科医院用?、滑らず、持ちやすい!という感想でした。

 ちなみに、商品を検索すると、『GC ルシェロ 歯ブラシ B-20M』と、
『GC ルシェロ 歯ブラシ B-20S』があり、
末尾の 「M」と「S」だけ違います。
 この、MとSの違いですが、 歯ブラシの毛の太さ、かたさです。

Mはミディアム「ふつう」のかたさ、Sはソフト「やわらかめ」になっています。

歯ぐきの傷つきやすい方は「やわらかめ」、 炎症のひどくない方は、「ふつう」など、使い分けます。

 ルシェロブラシにも色々な種類があるので、お一人お一人の口の中を直接見てくれる、かかりつけ歯科医院の歯科衛生士さんに直接自分に合った使いやすい歯ブラシを聞いてからお使いください。

 凹凸があって、なかなか汚れが落とせない、という方に、 磨きやすい歯ブラシだと思いました。


『ルシェロB-20(ピセラ)歯ブラシ 5本セット S(やわらかめ) 専用キャップ付 歯科専売品』
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『ルシェロP-20(ピセラ)歯ブラシ 5本セット M(ふつう) 専用キャップ付 歯科専売品』
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(5)歯科医師や、歯科衛生士は、患者様の、ココを見ています。

 歯周病の予防と治療は、歯磨きで歯垢(菌)を落とすことですが、
歯医者さんに、注目される部分の汚れを落とし、
歯科医師や、歯科衛生士から、「歯が磨けてますね」と褒められる方法。

もし、試験や、学校のテストで、

事前に、「どこがテストに出るのか?」、いや、それよりもっと、
「答え」を知っていたら、

当然、テストの点は、「知っていて勉強する」方が、
効率よく、高い点数が取れますが、

今回は、その、
「どこが、テストに出るか?」というか、
「答え」を、書いてみたいと思います。

 実は、歯科医師や、歯科衛生士は、患者様の、ココを見ています。

歯垢(細菌)が付きやすい、磨くときに落とさなければいけない場所は、 ココ。
(ピンクのラインの部分)

 

これを(「歯磨き」?)「もはや「歯」では、ないやんけ。」と、 思うか思わないか?はともかく(笑)、
(「歯磨き」というと、「歯」の汚れを落とすイメージが強く、
とにかく、歯の白い部分を磨こうとしがちですが、
実は、歯の本体?(白い部分)を磨くというより、
「歯ぐきとの境目」、より歯ぐきに近いところの歯垢を取るイメージかも)

歯科医院で、歯科医師や歯科衛生士は、患者様の口の中を診る時、
ほぼ100%、このピンクのラインの、汚れをチェックします。

もちろん、痛いと言っている場所や、
患者様の一番気になっているところを見ますが、

ココ(ピンクのラインの部分)の汚れをチェックしないで診療を終えることは、ほぼないと思います。

と、いうことで、

まず、ココに細菌(歯垢)が溜まりやすいと自覚して、
そこにブラシの毛先が届くように、意識して磨くと良いと思います。

 なので、ブラッシング指導では、 ココ(写真のピンクのライン)の部分の歯垢(プラーク)を、落とすように磨いてくださいとお伝えすることが多いのですが、
(コチラの記事。『7. ブラッシング指導。 5~6分でも磨ける。 より確実にキレイに磨ける簡単な歯磨き。』)

 では、なぜ? 歯垢はココから付き始めるのか?  その理由を考えると、
 「なるほど」と思って、ココから磨いてもらえるようになるかもしれません。

歯垢は「菌」なので、
食べかすのように、外部から入って突然着く、という感じではなく、

元々あったモノが、増殖して、増える、というイメージ。

「歯垢(しこう)」は、歯についている白い塊、ですが、
これを顕微鏡で見ると、とても激しく動いていて、まさに生命。

「歯垢は、生きている細菌」というのが分かるのですが、
歯垢(菌)は、一度歯みがきで落としても、時間が経つと、また、増殖してきます。

口の中で、歯を下で触ると、歯がザラザラになってくる、
もともと口の中、歯肉溝の中などに残った歯垢(プラーク)が増殖してくる感じは、多くの方に体験があるのではないか? と思います。
(今までついてなかったところに、時間が経つと、白い歯垢が「ついてる!」みたいな感じ。(笑))

 実は、歯垢は歯ブラシやフロスなどで落としても、 100%除去することはできず、口の中に残ります。

キレイに磨いても、歯周ポケット(歯肉溝)の中に潜んでいるということもあります。 歯周ポケット(歯肉溝)。そこから増殖して、すぐに歯の根元にたまる、ということが多々あると思います。

(歯周ポケット、歯肉溝は、↑ 写真の器具(探針)の先の入っているところの事)

 さて、だからといって、「磨いても、どうせ増えるから、(取っても)意味ないだろう」、と考えるのは間違いです。

実は、この、「歯垢がなるべく少ない状態を、どれだけ長時間保っていられるか?」が、 歯周病で歯をなくすか、なくさないかの境目だと思います。

この、歯垢が少ない時間を、なるべく多くもつことで、 歯周病がなくなり、歯を一生、長く保つことにつながり、 全身の健康にも大きく関与します。

 歯垢は、ココ(ピンクの線)から付き始める、と意識して磨くと、 歯周病予防と全身の健康に大きくつながる、歯垢が取れてくるので、 ぜひ、ココに注目、意識して、歯みがきをしていただきたいと思います。

(4)歯の「三面磨き」の方法。 歯ブラシの毛先(断面)で、歯垢が落ちる磨き方。

 前回、書いた「歯垢おちる瞬間」の記事。
どんなときに歯垢が落ちるのか、分かります。
(コチラの記事。『(3)『歯みがきしているのに「磨けていません」と言われてしまう理由』と、そういう時にも効果的な、歯垢を落とすコツと方法。 「毛先の断面」を意識する。 』)

でも、読まなくても分かるようにサクッと書いてしまうと、(笑)

歯磨きは、歯ブラシやワンタフトブラシなど、使うブラシの「毛先の断面」を意識すると良い、という記事で、

歯を磨くときは、この歯ブラシ等の「毛先の断面」を歯面に当てると、
その歯面についた歯垢を、ブラシの毛先の断面がとらえることになり、

さらに、その毛先を、隣の歯まで引きずって時に、歯垢がおちる、
のではなく、
(歯面と歯垢に当たっていたブラシの毛先が、
隣の歯に移動して、毛先が歯面から離れて当たらなくなった時ではなく、)
毛先が、その歯面の上についたまま動いた瞬間、
(毛先を、歯面と歯垢に当て続けて、その場から移動させずに揺らし続けたときが)
歯垢が落ちやすい、
という記事でした。

 さて、歯垢のよく落ちる歯の磨き方では、「三面磨き」という方法も、よく用いられるのですが、
「歯の面」を考え、つねに、歯の面に対して、歯ブラシの毛先の断面を直角に当てる方法です。

例えば、前歯の表側なら、
歯を磨いて、磨き残しやすい場所は、ココです。

(写真のピンクの線の部分)



前歯の面を、表側の「左、正面、右面」などと三面に分けて、
歯ブラシの毛先の断面が、歯に直角に当たるようにします。
(歯垢は、毛先の断面が歯と直角に当たった時、歯から剥がれて落ちやすいです)

まず、左側の面。
歯ブラシの毛先の断面を直角に当て、ココに当ててから、揺らします。

つづいて、
正面。


右側の面。

歯の面を、3面に分けて考え、
それぞれの歯面に対して、歯ブラシの毛先を直角に当てているのが分かりますか?

これを、歯の裏側も、同じようにして磨きます。

歯の裏側も、

まず、右の面。
歯面に直角に、歯ブラシの毛先を当てる。


正面。


左側の面。


と、いうように、歯ブラシの毛先の断面を、歯面に対して直角に当たるように当てて、磨きます。

普段、前歯の裏側を磨くときは、
一本一本、右側から当て、左側から当てる、というふうに、「角度をつけて」動かすだけで、磨いた後、歯がツルツルになっている感じがすると思います。

と、いうことで、
歯ブラシの毛先の断面を、歯面に対して、直角に当てることを意識して磨くと、
歯垢は落としやすくなると思いますが、

「歯磨き」は、歯垢を落とすということと、弊害がでないことが大切で、
「歯垢を落とそうとして、一所懸命に磨くと、弊害がでやすい」ということがあります。
必ず歯科医院で直接口の中を診てもらい、ブラッシング指導を受けて、歯科医師、歯科衛生士の指導の元に行ってください。

 

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