新鮮な海の幸を、おいしく食べたい!
そんな時は「炉端焼き」。(ろばたやき)
あぶらののった新鮮な魚や、牡蠣、サンマやホタテ、イカ、えび……など、食べたい食材を、網の上にのせ、炭火で焼きあげるシンプルで、美味しい料理。
漁獲量が日本第二位、漁港のある釧路で食べると、また格別。
そんな釧路の炉端焼き、
『本格炭火焼きレストラン 炉ばた煉瓦』(ろばたれんが)さんに行ってきました。
先日の記事で書いた『釧路センチュリーキャッスルホテル』から、情緒ある幣舞橋(ぬさまいばし)を渡って、素敵な景色を楽しんでいるうちに到着。(約7分)
(コチラの記事『「釧路センチュリーキャスルホテル」 美味しすぎる朝食で、また行きたくなる。 鹿肉カレー、無料でした。』)
天気にもよると思いますが、私が行った日は、穏やかで、比較的暖かい日だったので、すごくいい散歩コースでした。
釧路川のライトアップ。左手にヨーロッパスタイルの幣舞橋(ぬさまいばし)があります。
雨にぬれる幣舞橋(ぬさまいばし)
素敵な景色を見ながら歩いて、7分くらい?
『本格炭火焼きレストラン 炉ばた煉瓦』(ろばたれんが)さんに到着。
炉ばた煉瓦さんの良いところは、まず、店構え。
なんでしょう、この、「安心して入れる感」は!
「いらっしゃい! 美味しいよ、あったかいよ!」の雰囲気は!
旅行して、夜に知らないお店に入るって、けっこう勇気がいるというか、
どんなお店だろう?みたいなこともあるのですが、
ちょっと慣れ親しんだ居酒屋チェーンのようなイメージ。安心感のある店構えで、多くの人を受け入れる感じ、と言いますか、
お一人様から、家族連れ、友達どうし、カップル、団体さんまで、
お席、用意しています、という雰囲気で、個人的な感想ですが、なんとなく安心して入れました。
(お店のホームページにも、『お一人でのお食事、ご友人・カップル、中人数向け、団体様向けの宴会席などお客様のニーズにあわせたお席をご用意しております。』と書かれていました。
ホームページ(外部リンク)『釧路の炉端|本格炭火焼きレストラン 炉ばた煉瓦』)
炭火を囲んでリラックス。若いカップルや夫婦連れ、仲間同士の小グループなど、それぞれいて、楽しそうでした。
お一人様から、カップル二人などのカウンター席もありましたが、
今回とおしていただいたのは、こういう感じのテーブル席。
なかなかいい感じで、落ち着けました。
せっかくの北海道、やっぱり地元のものを食べたい!
ということで、海の幸。
いくら丼。
すごく美味しいけど、炉ばた焼きではない。(笑)
そして、北海道のSORACHI(ソラチ)エースというビールで乾杯!
これが本当に美味しすぎる!
泡が絹のようになめらかで繊細で、そのおいしさに驚く有名なビールです。
泡もキレイに一番上まであり、最高に冷たくて美味しい状態で出してもらったのに、写真撮る、タイミングを逃し(そのタイミングで、私がいただく!(笑))、申し訳ないです。
本当は、伝説のホップ! 美味しいビールとして有名です。
「空知(そらち)」は北海道の道央にエリアにある地域。ソラチエースは北海道で美味しいビールとして有名で、JR札幌駅の改札内にもソラチエースの立ち飲みのお店「BEER STAND SORACHI」が2023年9月1日から期間限定でオープンし、盛況で多くの方がビールを楽しんでいます。
炉端焼きは、目の前の炭火で焼くのですが、牡蠣だけは、やけど防止のため、お店で焼いたものを出してくれていました。
サンマ、イカ、シシャモ、牛タンがカオスに焼かれる現場。(笑)
お店の方に焼いてもらうのではなく、自分たちで焼くスタイルでいただきました。
イカ。肉厚で、やわらかく、かみ切れて、いい弾りがあり、
すごく美味しかったです。
あと、牛タンも良かった! 肉厚で食べ応えがあり、豊かな感じ。
クジラのお刺身、サバの西京漬け、お肉のサガリ、ソフトクリームなどなど、
旅先での夜ご飯、美味しく、居心地がよく、落ち着ける感じで、とても幸せな時間を過ごしました。
ありがとうございました。
と、いうことでしたが、今回はもう少し続きます。
釧路に行ったら必ず食べたい? 美味しい「炉端焼き」ですが、
いまや釧路といえば「炉端焼き」を思い出す方も多いほど、
炉端焼きのお店も多くあります。
その釧路で一番最初に、炉端焼きを始めたのが、老舗の名店、『炉ばた』(ろばた)。
炉端焼きの老舗、名店の名前なんだっけ?
えーと、えーと…、思い出せない!、ということにはならない、素晴らしい店名。
炉端焼きの老舗の名店、『炉ばた』。
(2回目。(笑))
「炉ばた」を創業したのは、島川元子さんという女性で、
元子さんは宮城県仙台市国分町にある「郷土酒亭 元祖 炉ばた」さんを訪れ、囲炉裏端でお酒を温めて提供する様子に感銘を受けて、
地元釧路で揚がる新鮮な魚をその場で焼いて提供したいと思い、1951年に釧路で鮮魚の「炉端焼き」をはじめたのが始まりだそうです。
(「郷土酒亭 元祖 炉ばた」さんは、創業者の天江富弥氏が、実家である天賞酒造の酒を郷土料理と共に出したのが始まりで、真ん中の囲炉裏でお酒を温め、それを囲むようにお客さんの席をおいて、振る舞う感じでした。)
新鮮な海の幸を、網の上にのせ、炭火で焼きあげる。
シンプルですが、奥が深く、
まず、魚を見極める目があり、
そして、焼き上げる腕がいる。
この二つが、シンプルであるがゆえに、非常に技が求められるイメージです。
その島川元子さんのお店で、焼き手としてお店に立たれたのが、大学みつさんという女性で、なんと50年も続けられたそうです。
その大学みつさんから、直接、炉端焼きの極意を教わり、一緒に焼き手に立たれたのが、現在の焼き手、中島静子さん。
中島静子さんは80歳を越えられても現役で、焼き手としてご活躍されていたのですが、
2022年8月3日の夜、隣接する飲食店で発生した火事の延焼により、「炉ばた」の店内がほぼ全焼してしまったとのこと。
当日、満員だったお客様も、静子さんも非難して無事だったそうなのですが、もらい火で、どこからの補償もなく、お店を再開する資金がない状況。
その状況をみかねた、静子さんのお孫さんの中島実亜さんが、また静子さんにお魚を焼かせてあげたい、と、お店を再建するためのクラウドファンディングをされることになりました。
クラウドファンディングとは、「インターネットを通して不特定多数の方々から、資金を調達する」仕組みのことだそうで、
2023年5月7日までの受付でした。
コチラで募集されていました。外部サイト『炉端焼き発祥の店!もらい火で全壊。おばあちゃんの店を救ってください!#炉ばた復興 - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)』
※ 募集終了しました。目標達成されたそうです。
私も釧路ではありませんが、炉端焼きの焼き手さんが焼いてくれたお魚、キンキを食べたことがあります。
これが本当に美味しく、小学校の時に食べた、その美味しかった記憶を、数十年経った今でも覚えていて、
お高い魚ですが、炉端焼きの焼き手さんに焼いていただいて、ぜひ、また食べたいと思ってしまう記憶です。
長年、北海道、釧路に貢献してきた「炉ばた」のお店。
クラウドファンディングで目標金額が集まり、2023年9月13日、営業を再開されたそうです。