
糸ようじなどで市販され、一般的にも知られるようになった「デンタルフロス」。
フロスが、まだ一般に浸透しておらず、
まさか「糸」で歯を磨くなんて、という感じの時代から、
今はスーパーマーケットでも手に入るぐらいの広がりを見せました。
そこには、必ず誰かの努力があったハズで、 ここまで人に知られていなかったものを、一般に浸透させたことは、素晴らしい限りですが、
「まだフロスを使ったことがない」という方も、
ここで、乗り遅れてはいけません。(笑)
正直にこっそりお伝えすると、
「私はとっくにフロスを使っている」という方のほうが、まだ少数派なので、 ここからしれっと、合流していきましょう。(笑)
フロスは、ただの糸のようにも見えますが、本当に凄いアイテムで、
アメリカの歯周病学会が「フロス オア ダイ」 (フロスをしますか? それとも、死にますか?) というスローガンを掲げるほど、多くの歯科医師から推奨されています。
友歯科衛生士さんも、フロスは、「そんなに推しますか?」、と思われるぐらい、推してしまうアイテム。
フロスを使っている歯ぐきの状態は、とてもシャープで、キレイに保ちやすく、
歯と歯の間からの口臭も、大きく取り除いてくれ、
歯医者さんで起こる、
『歯を磨いているつもりなのに、歯科医師や歯科衛生士さんから「磨けてませんね」と言われてしまう問題』も回避しやすい、
多くの方々の歯周病の悩みを解決してくれる、アイテムだと思います。
さて、さらに、「なぜ? フロスは凄いのか?」
実は、フロスは、歯と歯の間の歯垢を取るもの、 虫歯予防に最適で…、というだけのものでは、ありません。
フロスの凄さ。 それは、歯周ポケット(歯肉溝)にも直接入って、そのまま歯垢(菌)を除去できる。家でプロフェッショナル並みに、歯周ポケット(歯肉溝)の中の掃除までできるアイテムということも大きいと思います。
ホームケアで、フロスほど、痛みなく、直接歯周ポケットの中まで、入りこんで、歯垢(菌)が取れるアイテムは、他にない、と思うほど。
友歯科衛生士さんも、イチ押しのアイテムです。
上の写真、フロスの糸が、歯周ポケット(歯肉溝)の中に入っているのが、分かりますか?
(分かりますか? と、書いておいてなんですが、
歯も白、その上、フロスの糸も透明なので、「よく目を凝らすと」、分かります。(笑))
こんなに直に、直接、歯ぐきの中の細菌が取れる。
これが、歯ぐきの炎症に、歯周病予防に、治療にも、とても効果的です。
実は、この中(歯周ポケット、歯肉溝)の歯垢(バイ菌)が、毎日の家でのケアで落とせることで、歯周病の予防だけでなく、治療にもなり、
かつ、ここから菌が入り込んで全身にいくことを防ぎ、
全身の疾患からも、身体を守ることのできる、とても重要なことだそうです。
フロスには、指に巻きつけて使う、本格的なモノもありますが、 「糸ようじ」など、気軽に、市販で、ホルダーつきで、使い捨てのモノも売っていて、それでカンタンに、かなり多くの歯垢が取り除けます。
しかも、安くて、手軽で、誰にでもできて…、 確実に当てることが簡単で、 と、なると、 もはや、使わない理由がみつからないかも。
歯ぐきを傷つけないように、優しく使うと、
汚れは落とすのに、美しい歯間乳頭を保てる優れものでもあり、
また、口臭対策。 フロスは、歯垢による口臭除去にも、とても効果的です。
確実に、歯周病予防にも、治療にも、全身に回ってしまう菌を防ぐのにも、 効果ある優れもの。
フロスは、ただの糸でも、 細かすぎるところを磨く、面倒くさいものでもなく、 神経質な人が使うもの、でもない。
気軽に使えて、効果絶大のアイテムで、 友歯科衛生士さんも、フロスなしでは、 磨き残す。 ぐらいの、すごいアイテムです。
(フロスを使うと、不器用な方も、かなり歯垢除去ができます。)
しかも、歯と歯の間に入れればいいので、 歯ブラシのように、角度が難しいてきな、テクニックは少なくて済みます。
(歯ぐきを傷つけないように気をつけて、無理のない範囲で、上下に動かすと、磨けます。)
ということで、フロス。 使い方はとても簡単です。
歯と歯の間に入れて ↑ まず、右の歯の歯と歯ぐきの間から、 傷みなく自然に入る範囲で、ほんの少し歯肉溝の中に入るぐらいのところから、 少しずつ汚れを落とします。
そして次に、左の歯の歯肉溝にほんの少し入れ、 (深いところまで入れず、無理をしないでつかいます。) そこから汚れを落とします。
それを全ての歯の間で行う。
指に巻き付ける歯科医院で使う本格的なモノもありますが、 初心者の方は、使い捨ての「糸ようじ」のようなホルダーについたもので、 (前歯用の形ですが、奥歯にも使えます) 汚れは落ちるので、まずそこから使って慣れていくといいと思います。
歯ぐきのほうに入れすぎると傷つけることがあるので、無理せず少しだけ歯ぐきに触らせます。
ぜひ、歯科医院で歯科衛生士さんに指導してもらって、磨いてみてください。