『GC ルシェロ ピセラ B-20M/S』歯ブラシは、
日本最大級の歯科メーカー 株式会社ジーシーの出している、歯ブラシ。
(GC ルシェロ ピセラ B-20)
歯科医師や、歯科衛生士などの歯科関係の方なら、
株式会社ジーシーは、知らない人はいない、と思うぐらいの大手メーカー。
泣く子も黙る、というわけではありませんが(笑)
(そんな、ドスの聞いた感じではなく、健全なイメージ。(笑))
歯科治療など、歯科医院では、歯科専用の機材を使うことが多いので、
それを専門で作ってくれる歯科器材のメーカーは、必須で、
株式会社ジーシーは、大手ですごく洗練された、いわば「正規品」のようなイメージがあります。
そんな、日本最大級の大手歯科メーカーが力を入れて研究しました感が、満載の歯ブラシ。
それがGCルシェロ歯ブラシ、という感じなのですが、
「ただ歯ブラシ売りました」てきに販売されている商品、ではなく、
コンセプトは、「歯ブラシを、処方する」。
患者様、一人一人の口の中の状態に合わせて、
歯ブラシを処方する、という感覚で、
例えば、とも歯科衛生士さんが、ブラッシング指導に入った時、
その患者様に合わせて、
「では、この歯ブラシを使ってみてください」という感じで処方するイメージ、かと思います。
(なんかカッコイイ。(笑))
ということで、このルシェロ歯ブラシは、シリーズになっていて、
今回、取り上げた『GC ルシェロ 歯ブラシ B-20(ピセラ)』だけでなく、
軽度歯周病の方に向いている歯ブラシや、重度歯周病に向いている歯ブラシ、
また、なかなかうまく歯ブラシを扱えない方などの大きい歯ブラシなど、
さまざまなタイプの歯ブラシがでていて、
歯科医師や歯科衛生士が、患者さんの口の中や状況に合わせて、処方するようになっています。
さて、そのような中、ルシェロシリーズの歯ブラシの中で、私のお気に入り、と申しますか、使いやすい歯ブラシだな、と思うのが、この『GC ルシェロ 歯ブラシ B-20(ピセラ)』。
(個人的な感想です。また、使う歯ブラシは、その方、個人個人の口の中の状態によって変わります。)
この歯ブラシは、
『10代の方、女性の方のカリエス(虫歯)予防に。 永久歯萌出途中/健康な歯肉~歯肉炎の方』とのことで、
比較的、健康な歯ぐきの、若い方向きの歯ブラシなのですが、
私が一番良いと思う点は、やはり、歯並びの凹凸に対応しやすい点。
先端の部分に、少し突出したような山切りの毛束があり、
これが、いろいろな歯並びの凹凸にめげずに、しっかり入り込んで、毛先を届かせてくれて、例えば奥歯の、さらに奥の面の、磨きづらい部分などにもジャストフィット。
↑ このように、歯の高さてきな上下の凹凸に対応するだけでなく、
↓ 歯の横の側面、歯並びの凹凸にも、毛先が届きやすい。
歯ブラシのヘッド部分、このような植毛の形です。
ピセラのヘッドの植毛。 上の写真でいうと、
山切りカットのピンクの毛は、他の白い部分の毛より1.5㎜長く、
ヘッドの大きさは、横9.8㎜、縦20.3㎜。
特徴的なのは、かなり小さめなヘッドと、ブラシの毛の弾力、そして何といっても、 先端に長く植毛されている、山切りカットの部分。
幅も太めで、両サイドの端毛を少し短くし、歯冠の広範囲な部分が磨けるように工夫されていると思います。
女性や10代の方で、比較的、歯肉が健康な方に向いている歯ブラシだそうですが、
歯列の凹凸にとても対応しやすくできていて、毛先が届きやすいので、
私は個人的に、子供の歯の、仕上げ磨きに使っていました。
以前、ワンタフトブラシを使うことで、歯の細かいところまで、歯垢がとれるように磨ける、という歯磨き法を書いたのですが、
(コチラの記事。『 磨き残しを回避する歯磨き法。 ワンタフトブラシを使った「スウェーデン式歯みがき」』)
この歯ブラシを使うと、仮にワンタフトブラシを使えない場合も、 先端の山切りカットの部分で、かなり細かい部分が磨けるようになっていて、
歯列の凸凹に、見事にハマる形に、工夫されており、
歯の生え変わりで凸凹の出やすい子供や、10代、また、口の小さい若い女性口腔内などに、とても合った形になっています。
ただ、やはり歯ブラシだけで磨くのは限界があるので、 なるべく多くの歯垢を確実にとらえたいと思った時には、やはり、ワンタフトブラシや歯間ブラシ、フロスなどを併用して使った方が、 歯垢を多く、確実に落とすことが出来ます。
友歯科衛生士さんは、 子供の仕上げ磨きに、この歯ブラシを使っていました。
子供用の歯ブラシは、「子供自身が歯磨き習慣をつける」、という意味では良いと思うのですが、毛足が短いために、毛先までやわらかくしなる弾力が少なく、歯垢を落としにくい形になっていることが多くあります。
ただ、子供が幼いと、歯磨きの力加減が出来ずに、 一回で、毛先が大きく開いてしまうほど、力を入れて磨いてしまうため、 弾力のある(高級?)歯ブラシは、使いたくない。
(我が子がそうでした(笑))
親の仕上げ磨きは、 子供が磨く歯ブラシとは別に、仕上げ磨き用の歯ブラシがあるほうが良いかもしれません。
この歯ブラシは、子供の年齢にもよりますが、
(あまり小さい子供の口の中には、大きすぎて合わないこともありますが)
萌出途中の歯や、歯の抜けたスペース、歯間の隙間があったり、凹凸の多い子供の歯にも、使いやすいと思います。
インプラントや、矯正中など、凹凸が大きい場合にも、口腔内の方にによって向いていることが多いかと思いました。
(多くの場合に対応しやすい、優秀な歯ブラシのイメージです。)
また、ルシェロ歯ブラシは、シリーズで出ていて、 用途に合わせて選ぶようになっています。 この「GC ルシェロ 歯ブラシ」が新発売された頃、(2005年発売) 「20年先の(未来の)形」というような売り文句?を聞いた気がするのですが、
今がその、ほぼ20年後。
(年齢を重ねている歯科衛生士しか知らないかもしれない情報。(笑))
(ただ、その情報が必要か?といえば、知らなくても問題なし。(ほぼ、トリビアの泉)(笑))
工夫された新しい形で、 また、ルシェロシリーズは、歯科専用歯ブラシとして、歯科医師や歯科衛生士が「処方する」というコンセプトだったのですが、 患者さんの口の中をみて、「この凸凹のある口腔内には、ぜひ、このルシェロピセラ歯ブラシを使ってほしい!」などと思わせる工夫があると思います。
持ち手(柄の部分)も、工夫された絶妙なカーブと太さ、
滑らないシリコンを、巧みに組み合わせて作られ、
持った瞬間に、さすが歯科医院用?、滑らず、持ちやすい!という感想でした。
ちなみに、商品を検索すると、『GC ルシェロ 歯ブラシ B-20M』と、
『GC ルシェロ 歯ブラシ B-20S』があり、
末尾の 「M」と「S」だけ違います。
この、MとSの違いですが、 歯ブラシの毛の太さ、かたさです。
Mはミディアム「ふつう」のかたさ、Sはソフト「やわらかめ」になっています。
歯ぐきの傷つきやすい方は「やわらかめ」、 炎症のひどくない方は、「ふつう」など、使い分けます。
ルシェロブラシにも色々な種類があるので、お一人お一人の口の中を直接見てくれる、かかりつけ歯科医院の歯科衛生士さんに直接自分に合った使いやすい歯ブラシを聞いてからお使いください。
凹凸があって、なかなか汚れが落とせない、という方に、 磨きやすい歯ブラシだと思いました。