
歯医者さんに行くのには、理由が必要で、
「虫歯」だとか、歯が痛いとか、
そういう「症状」が無いと、
歯科医院に行って良いのか? という気持ちでいる方々は、まだ、いらっしゃるようです。
実際、「何も症状がないのですが」と、不安そうな顔で来院され、
歯科医師に、「歯周病です」という診断を受けると、
なぜかホッとしたようなお顔になり、
「来て良かったんですね」、来て良かったんですね、
と、安心したように、何度も確認する患者様もいらっしゃり、
歯科医院は、意外と敷居が高い?のか、
理由がないと来られないところ、という認識が、まだあるようです。
結論から申し上げますと、
歯科医院には、虫歯がない方も、歯周病でないかたも、何の症状もないかたも、
歯のクリーニングと検診を受けに、多くの方がいらっしゃいます。
実際、虫歯が一本もない、という方のほうが、歯周病に冒されても気づかずに進行させてしまい、結果、一気に多くの歯が抜くことになりやすかったりするので、症状がないときにも歯科を受診することは非常に大切です。
以前、養命酒のテレビコマーシャルで、
「未病」という考え方、を説明し、
病気になる前の段階で、気をつけましょう、というCMをしていたのですが、
歯周病がすすんで、歯を支える骨が溶けてしまってからでは、
歯を残せない場合もあり、
また、歯周病で歯を支えている骨が溶かされている間は、
本人にとっては、全く自覚症状がなく、進行することが多いので、
歯科医院は、虫歯でも、歯周病でもなく、バリバリに調子が良い時にも、ぜひぜひ来ていただきたいところ。
有名なエスニックジョーク(国民性の特徴が分かるジョーク)で、
沈みかけた豪華客船から、船員が、乗客を海に飛び込ませて救出しようとするとき、
アメリカ人には、「飛び込むと、あなたはヒーローになれます」というと飛び込む、
(ヒーローになりたい)
イギリス人には、「紳士になれます」というと飛び込む、
(紳士でありたい)
ドイツ人には、「ルールですから」というと飛び込む、
(まじめっ!)
フランス人には、「飛び込まないでください」というと飛び込む、
(キケンな香り(笑))
というのがあり、(笑)
日本人には、
「みなさん、もう飛び込んでます」というと、飛び込むそうですが、
(私も、飛び込みそう(笑))
何の症状もない時の「通院理由」は、歯科医院に予約の電話をして、
「歯のクリーニングと検診を受けたい」と言っていただければ、
かなり、一般的な感じになります。
(みなさんと同じ。(笑))
(治療後の定期検診と間違われることがあるので、初めてかかる歯科医院には、「初めてかかるのですが」とお伝えください。)
スウェーデンが、「歯科先進国」といわれるようになった理由。
他国と比べて圧倒的に、抜歯数を激減させ、一生自分の歯で食べられる健康率が高いのは、
「何も症状がない時から歯科医院に通うこと」を政策として国民に推奨したため。
ぜひ、今、定期的に歯科医院にかかっていない方は、
今すぐ、歯科医院に電話をかけて、
「歯のクリーニングと検診」の予約を取っていただきたいと思います。