自分ではちゃんと話しているつもりなのに、何度も聞き返されてしまう。
滑舌が悪く、言葉が明瞭に聞こえない。
という悩みをもつ方は、意外と多くいらっしゃる印象です。
そんな時、それを改善しようと、
「あ、い、う、え、お」と、口を大きく開けて発声練習をする、
というところからスタートするのが一般的なイメージというか、それがスタンダードなやり方のようにも思えますが、
実は、口を大きく開けずに発音できる技能。
「腹話術」もあるように、口の中の動きに注目するのも大切だと思います。
↑ アメリカのオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」でも世界的に有名になったダルシー・リンさん。
本人は口をほとんど開けず、持っている人形の口を大きく開けてしゃべっているように見せてしまう、上手な歌の腹話術が、本当に見事。
ダルシー・リンさんほどではありませんが、
友歯科衛生士さんも、ほぼ腹話術で「千の風になって」が歌えます。
と、書くと、
ええっ! 友歯科衛生士さんに、そんな特技が?!
と、思われそうですが、
実はコレ、やってみると分かるのですが、
誰でも出来ます。(笑)
私って腹話術できたんだ、と、一瞬勘違いしそうになりますが、
「千の風になって」は、あまり口を開けなくても歌える。
誰でも出来るので、やってみてください。(笑)
と、いうことで、
今回は、発音を明瞭にするために、
口の中の動き、舌の動きや、喉の振わせ方、息を強く吐き出すことを意識することなどが大切、というお話です。
実は、この「滑舌が良くなる、発音が明瞭になる方法」の記事は他にもありまして、
今回はそんな滑舌のシリーズ記事の続き。前回と前々回はコチラの記事になります。
前回記事
☆ 何を言っているのか、分からない? 滑舌が悪いときの病院は、何科にかかれば良いのか? 吃音、発音、構音等、不明瞭で聞き取りづらいとき。<
前々回記事
☆ 発音の悪さと「パラトグラム」。 舌の動きを意識すること。<
さてネットのユーチューブで、すごい先生の発音指導の動画を見つけました。
「ち」という発音が、上手でなく、「き」と聞こえてしまう子供に、
「つい」という言葉を繰り返すように伝える、
「ついついついついつい…」と発音してもらってから、
「『ち』、と言ってみて」みたいな指導をしている動画で、
もしかして、「ぱ」のときは、「ぷあ」、
「さ」のときは、「すあ」なのか???
と、思わせますが(笑)
( ↑ これは私の創作で、妄想。 正確じゃない情報です。)
こういう方法があるんだ、と参考になりました。
滑舌が悪い、というと、
アナウンサーの方々レベルの、滑舌が悪い、だったり、
テレビでタレントさんが噛むレベルの、滑舌が悪い、ということもありますが、
そんな高度な?レベルではなく、
日常生活で、何度も聞き返されたり、何を言っているか分からないと思われるレベル、言葉が明瞭に聞こえない、ということでお困りの方々がいらっしゃいます。
そういう時には、まず病院に行って、口の中の構造的な問題なのか?、舌の動きなどが小さいだけなのか?を調べてもらい、原因を特定して対処するといいと思います。
(コチラの記事。『何を言っているのか、分からない? 滑舌が悪いときの病院は、何科にかかれば良いのか? 吃音、発音、構音等、不明瞭で聞き取りづらいとき。』)
構造的な問題だった場合でも、処置をしたからすぐに解決ということではなく、
リハビリ的な筋肉の動かし方のストレッチなどが必要なこともありますが、
やはり、きちんと動かせるように、訓練することは大切。
「毎日、口や舌を動かしてください」というような運動は、
一日ですごく変わったという実感が起きにくいこともあり、
本当に効果があるのかな? と思われることもあるかもしれませんが、
例えば、陸上部の子と、帰宅部の子で、筋肉のつき方や走り方が違うな、
と感じたりするように、後から結果がでていたりするもの。
ピアノでも、上手になる為には、毎日の運指がとても大切だと言われるように、
なかなかキレイな発音ができるまで舌や口の動きが大きく動かない方には、
毎日ストレッチのように、口や舌を動かすと、やはり効果があるように思います。