歯磨き習慣のない人の、いつも歯磨きする方法。
実は、この記事。 続き記事になっていまして、以前の3つの記事がコチラ。
(1) 毎日、歯を磨かない人の、歯磨き習慣のつけ方。 習慣をつくる方法は、「時間枠を作ること」。
(2) なぜ? 歯を、磨かなければならないのか? 歯を磨かない人の多くにやってくる未来。
(3) 毎日歯を磨く習慣がない方のための、歯磨き習慣のつけ方。 歯磨きを、快感にする。
で、この続き記事。
三部構成で、前回記事で最後ね。と、大っぴらに前回記事の冒頭に書いたのですが、
(コチラの記事。『(3)毎日歯を磨く習慣がない方のための、歯磨き習慣のつけ方。 歯磨きを、快感にする。』)
書いた直後に、続きを思い出す…。
(何かをした直後に思い出す。……は、「私あるある」です。(笑))
ということで、すなおに書いてみたいと思います。
今回の記事タイトル。
『(4)「歯磨き習慣のない人の、いつも歯磨きする方法」まとめ。 私が一番、歯を磨きやすかった時。』
結局、「歯磨き習慣のない人が、歯磨き習慣をつける方法」って何なの?
ということを書いた、今までの3つの記事のまとめと、プラスアルファ。
今まで、私が「あの時は、よく歯を磨いたな」と思う時はどんなときだったか?という内容です。
さて、歯磨き習慣のない方が、歯磨きする理由。
それは、(1)歯磨きの重要性を理解した時。
日本人の30歳代の80%は歯周病。だそうですが、
それほど高確率で、多くの方々の口の中にある歯周病菌。
もはや誰の口の中にもいる、といっても過言ではない感じの、この「歯周病菌」は、
「歯の根の周りに取り付いて、歯の周りにある骨を溶かす」という特徴を持っていて、
そのために、高齢になると、「歯を支えていた周りの骨をほぼ全て失う」ことになり、
支えてくれる骨を失い、孤立した歯が倒れて、抜ける。
結果、高齢になると、多くの方々が、入れ歯やインプラントを使うことになります。
それを防ぐ、唯一の手段が、歯周病菌を掃除(歯磨きなど)で減らすこと。
歯周病菌は、菌なので増殖しますし、
生きていて歯がある限り、歯周病菌を100%取り除くことは不可能に近いですが、
それを毎日の歯磨きや、定期的な歯科医院でのクリーニングなどで、ある程度の数以下に減らしながら生活することで、歯周病での抜歯は劇的に減少します。
実際、昔の高齢者は、老人という感じで、
歯を失った口元が梅干しのようにすぼまっているような絵で描かれていたり、
「老人といえば、入れ歯」というようなイメージがありましたが、
歯周病を防ぐ方法(歯磨き法や、定期的に歯科医院にクリーニングに通うこと)が周知された現在は、以前に比べ、抜歯される本数が大幅に減少し、
この情報を得ることが出来ず、定期的に歯科医院に通院したり歯磨き指導を受けることができなかった方々が、依然として抜歯することになっている、という状況だと思います。
歯磨きでも、必ずしも、100%の菌が取れていることが必要なのではなく、
ある程度の菌数に減らしておくことで、歯が溶けるほどの炎症を抑えることができ、
結果、高齢になっても歯を失過ごすことができるので、
歯周病を防ぐ方法(歯磨き法や、定期的に歯科医院にクリーニングに通うこと)を、「知っていれば」、抜歯から逃れられる人が多くいらっしゃり、
このブログも、その目的で書いていますが、その啓蒙活動が大切だと思います。
さて、歯磨き習慣のない方が、歯磨きする理由。
二番目は、(2)自分が出来る時間を見つけて、歯磨きする。
歯磨きしたら、歯周病で歯を失うこともなく、一生自分の歯で食べられるというメリット、
さらに、人は口の周りを、無意識にでも見ていて、
糸を引いたり、歯垢のついている不潔感は、相手の潜在意識の中にも伝わっているもの。
歯磨きしていない本人は、「今日自分が歯を磨いていないことは相手に伝わっていないだろう」と、思いがちですが、
無意識レベルにでも口臭は、話している相手にも伝わっています。
歯磨きしている口元、清潔感は、接している相手に確実に伝わっているので、
人間関係にも影響していることがあり、また、自分の歯を失うことなく食べられる幸福など、歯磨きするメリットは頭で分かったけれど、
実際、それをどのように実行していけばいいのか?
それには、歯磨きする「時間を作ること」、を意識することが大切だと思います。
ただ、今までの慣れ親しんだ生活のなかに、「歯磨きする時間」が組み込まれていない人が、新たにその時間を作り出すのは、意外に大変。
三日坊主で終わってしまう可能性も高いので、
今まで使っていた時間に組み込んで、歯磨きする時間を作ってしまうのも一手。
例えば、テレビを見ながら(テレビを見ている時間に)歯磨きをする。
ユーチューブを見ながら、歯磨きをする。などで、
「ユーチューブを見る時間 = 歯磨きをする時間」
というように、今まで作っていた時間枠に、歯磨きタイムを組み込みます。
そういえば、私が個人的に、すごく歯磨きした時、
何の苦もなく、時間をふんだんに使って、のんびりゆっくり、ずっと歯磨き出来たときは…、
入院していたとき。
手術を控えての入院だったので、その外科手術でも、感染症を起こさないために、歯磨きがとても重要だったのですが、
(今は術後の感染症防止のため、外科手術の前に「歯科」に行くように(口の中の菌数を減らすように)外科医から指示があったりします)
その重要性にも増して、入院中、
有り余る時間。(笑)
同室の人と話したり、テレビを見たり、ご飯を食べたり、しながら一日が過ぎていく、
という感じだと、
基本、ヒマな時間も多く、「時間枠」があいていて、そこに何もすることがない感じで、
思わず、歯を磨いてしまう。
それも、ゆっくりゆっくり時間をかけて丁寧に、磨いてしまう。
という感じでした。
なので、人は、その時間に、とくに何もすることがなく、ゆったりした時間が多く流れていると、そこで歯磨きなど(何かしようと思っていること)をした時、じっくりと時間をかける、ということが分かりました。
そういうふうに、歯磨きする時間、というか、歯磨き以外のことをしない時間枠、というのを意識して作ると、
歯磨きしかできない時間、つまり、歯磨きする時間が作られる形になり、
歯磨きしてしまう、歯磨きできてしまう、という方が増えるかと思います。
さて、歯磨きする習慣をつける方法。
三つ目、ラストは、「歯が磨けた実感」を歯磨きしたあとに感じられること。
歯磨きしたけれど、どうもスッキリしない、とか、
これって、歯磨きできているのかな? というような感じではなく、
歯磨きしたら、後味スッキリ。
これで歯周病で歯を失うことはないかも!
ぐらいの自信を持てると、歯磨きも楽しくなるように思います。
その方法は、まず、フロスから始めるのが良いかも。
これは、どれか一つ決まった正解があるわけではなく、人それぞれに正解があるものなので、あくまでも私の方法なのですが、
歯ブラシでの歯磨きは、意外と、「歯ブラシの毛先が歯に接している面」が、持っている印象よりも少なく、歯が磨けていないということが多いので、
歯ブラシだけでキレイに歯磨きを行うことは困難。
また、歯ブラシで歯を磨くためには、角度や当て方などのテクニックが必要な部分が多いので、比較的、さほどのテクニックがなくても、少しのコツだけ知っていれば確実に歯垢が落としやすいという、アイテム(フロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシ)などをメインにして、先にそれで歯磨きをすることで、かなり多くの歯垢が落ちやすくなると思います。
(詳しくは、前の3記事をお読みください。
(1) 毎日、歯を磨かない人の、歯磨き習慣のつけ方。 習慣をつくる方法は、「時間枠を作ること」。
(2) なぜ? 歯を、磨かなければならないのか? 歯を磨かない人の多くにやってくる未来。
(3) 毎日歯を磨く習慣がない方のための、歯磨き習慣のつけ方。 歯磨きを、快感にする。)
歯を磨けば、清潔に過ごせ、健康になる可能性も、歯を失わずに一生自分の歯で食べられる可能性も、大きく高まります。
歯磨き習慣が無いから、全てダメ、ではなく、
磨ける時に磨くという方法でも、それを頻繁にすれば、歯を失わずにいられるかもしれません。
歯を残すために大切なのは、少しダメだから全部ダメ、というふうに諦めるのではなく、現状からでも、どのようにすれば良いかを考えること。
まだ、歯を失う前の皆さまも、インプラントを入れている患者様も、歯やインプラントを残せる可能性はあると思うので、歯科医院でブラッシング指導をうけたり、クリーニングに通って、ぜひ健康にすごしていただきたいと思います。