友歯科衛生士の、きれいブログ

口の中をキレイにする。 一生自分の歯で、美味しいモノを食べるためのブログ。



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磨きすぎの弊害等もありますので、歯科医院に通院し歯科医師直接の指導の元に行うことが必要です。

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(3)毎日歯を磨く習慣がない方のための、歯磨き習慣のつけ方。 歯磨きを、快感にする。

 『毎日歯を磨く習慣がない方のための、歯磨き習慣のつけ方。』も、今回で3回目、ここでいったん終わるという、最終話です。

と、いうことで最終話? オチ?は、
歯磨きを楽しくする。
というか、より、やる気のでる? 効果を実感してもらう歯磨きの仕方、ということで、締めたいと思います。
(ここまで、オチを強調しておいてなんですが、実は、この後、一記事増えました。(笑)
コチラの記事。『(4)「歯磨き習慣のない人の、いつも歯磨きする方法」まとめ。 私が一番、歯を磨きやすかった時。 』)

 効果の感じられない歯磨きは、面白くないもの。
でも逆に、効果を実感すると、
続ける、という傾向があると思いますが、
歯磨きを終えた直後に、「磨けていない気がする」と感じると、なかなか歯磨きしようと思うモチベーションが持ちにくいかもしれません。

なぜ? 毎日、歯を磨かないのか?
どうしたら、磨くのか?
と考えた時、
ただ「習慣をつけましょう」と言っても、弱いかもしれません。

ということで今回は、

その効果を実感できるような、今までと違う? 歯磨き法をご紹介したいと思います。

 さて、前回と、前々回の記事では、

(1)毎日、歯を磨かない人の、歯磨き習慣のつけ方。 習慣をつくる方法は、「時間枠を作ること」。

(2)なぜ? 歯を、磨かなければならないのか? 歯を磨かない人の多くにやってくる未来。

という記事で、今考えられる改善法をお伝えしてきましたが、
多分、それだけだと、決定的な何かが抜けていて、
それが、多分、「磨きたいと思うモチベーション」。

それまでの生活習慣を変えるには、それだけ強いモチベーションと、
やりやすい方法が必要だと思います。

と、いうことで、友歯科衛生士の考える、
磨きたくなるモチベーション。

一つは知識。
歯磨きをしないことのデメリット、磨くことのメリットを知り、
これは、磨かないと困ることになるな、とか、
磨けば衛生的で、健康的、一生自分の歯で食べられる可能性が鬼高まる、というような知識を知ること。
前々回、と、前回の記事。)

そして、もう一つ、
磨いたときの変化を知り、面白い、
磨きたいというような、効果を実感すること。

だいたい歯ブラシで、適当にシャカシャカするだけで、磨ける部分は一部なので、
(コチラの記事。『なぜ? 歯は磨けないのか? 歯の形をカンタンに一瞬で把握。 このことを理解しておくと、歯の磨き残しは、劇的に減る。』)


 もっとキレイに汚れを落とす方法を知って、磨けばサッパリする、というような、自分でできる快感も知っていただきたいですし、自信を持って歯科医院に行けるような、歯科医院で、「(歯垢が残らず)キレイにしていますね」と褒められるような磨き方、方法を習得すると、楽しく歯磨きできるようになると思います。

 では、歯医者さんに誉められる、歯磨き法。

まず、「フロス」から始めます。
最近は、糸ようじなどホルダーについたものが薬局でも手軽に手に入りますので、
使ったことのない方も、ぜひ使ってみてください。

フロスの使い方、コチラの記事(「Floss or Die(フロス オア ダイ)」、アメリカ歯周病学会のスローガンが、分かりやす過ぎる。)にも書きましたが、
痛くない無理のない範囲で歯肉溝の中に入れて、そこから磨くと、歯周病にも効果的に、キレイに磨けると思います。

 次に使うのは、「歯間ブラシ」。

フロスも使って、歯間ブラシも使うの?
と、思われる方もいるかもしれないのですが、
実は、歯磨きの仕方は、通っている歯科医院それぞれで異なります。
こういう磨き方で磨きなさい、という歯科医院もあれば、
違う磨き方でお勧めされることもある。
つまり、一つの方法が正解、ということではなく、
結果的に、歯ぐきなどを傷めず、擦り減らすことなく、キレイに歯垢が取れた状態になれば良い、という感じかと思いますが、
あくまでも友歯科衛生士さんが個人的に、歯科医院に行く前に磨いている方法を書いてみると、私はこう磨いているという方法では、
フロスと、歯間ブラシ、両方使って磨いています。
これ本当に意外なんですけど、フロスを使った後、歯間ブラシを使うと、
フロスでは取れなかった汚れが、確実についてきて、
また別のところの汚れが落ちてきます。
(その理由は、また別の機会に記事にしたいと思います。)

そして、次。
もしお持ちでしたら、「ワンタフトブラシ」で、歯頸部(下の写真のピンクの線の部分)をなぞるように磨きます。

 

ワンタフトブラシは、知名度がそこまででもなく、もしかしたらお近くの薬局では手に入らないこともあるかもしれませんし、
使っても、磨ける範囲が狭い(ワンタフト = つまり一束の毛束 の分だけ)こともあって、本当に磨けているのか?と思われることもあったりするのですが、
実は、その少しの面積しか磨けないくらいの小ささであることがポイント。
凹凸が激しい歯の形には、狭いところに入り込める、小さい歯磨きグッズが活きます。

感覚的には、(毛束が小さいから)少ししか磨けていないような感覚に陥りがちですが、
実は、大きな歯ブラシの毛先よりも、「届いている」。
より細かいところに入り込み、
歯垢のたまりやすい場所にピンポイントで当たって、その部分の歯垢をしっかりと取ってくれる歯磨きの優秀アイテムです。

 さて、ここまで読んだ方の中には、
(次か、次かと待っていた)「歯ブラシ」は、いつでてくるんだ!と、お待ちかねだったかもしれないのですが、
お待たせいたしました(笑)
次、歯ブラシでフィニッシュです。
(あくまでも私の磨き方。)

 歯ブラシは、広い面積の毛先があり、
広い範囲を磨ける感じですが、
逆に細かい狭い部分に、入り込めないところがあり、
メインを、狭い部分に入り込めるフロスや、歯間ブラシ、ワンタフトブラシにして、
最初に使うことで、歯ブラシだけを使うより、確実に多くの歯垢を落とすことができると思います。

とくに、裏技的に考えても?
歯科医院で、歯周病の患者様をみるとき、
歯科医師や歯科衛生士が、まず最初に、見る部位。
集中的に見られる部分は、主に、フロスや、歯間ブラシ、ワンタフトブラシで歯垢が落としやすい、歯頸部の歯垢。


(ピンク線の部分)

テストで山をはる、より、確実に、
必ずテストで出るところ、という感じ。(笑)

そこを最初にしっかりメインとしてとらえて、歯垢を落としていれば、
あとは意外と、大目にみてもらえることも多いイメージです。
(他の部分は、磨けていなくても、歯周病が進行しづらいことがあり、
歯頸部が磨けていれば、歯周病てきには、大丈夫かなと思われたり。
(虫歯にはなります)

「よく磨けていますね」と、いうふうになることが多いと思います。

 また、歯ブラシだけで磨くより、確実にスッキリした実感がわくように思いますので、ぜひ、歯ブラシだけでなく、「フロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシ」などの道具も活用して、より多くの歯の汚れ(歯垢)を落としていただだければ気持ちよく磨けると思います。

 

実は、続きがある。 次の記事。
(4)「歯磨き習慣のない人の、いつも歯磨きする方法」まとめ。 私が一番、歯を磨きやすかった時。