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歯周病は恐ろしい病気なのか? そうでないのか?

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 歯周病は、本当に恐ろしい病気なのか?
ということは、「何を恐ろしいと思うか?」という、
人それぞれの基準によって、変わってくると思います。

例えば、深夜に、足のない髪の長い幽霊が、枕元に、お見えになられたり、
火の玉をお飛ばしになっても、
それでビビる、という人だけでなく、
幽霊が脅かそうとしている人(生きている人間のほう)が、
眠たそうに半分だけ目を開いて、露骨に嫌な顔をし、「いや、ほんと寝させてくれよと、一言いって、
全く相手にせず、また平気で眠りについてしまう人って、
そういうのが全然平気だという感覚の人っているんです。

コワイの基準は人それぞれなので、

例えば昔の侍が、明日は切腹する、ということになり、
前夜に、家族が動揺するなか、当の本人が
「じゃ、明日ひと仕事ありますんで、お先に寝させてもらいます」といって、平気で眠ってしまう。
(肝すわり過ぎ。)

そういう人が、本当にいる。

 そういう基準で、「恐ろしい病気ですか?」と聞かれても、

「私は、歯もなくなる恐ろしい病気で、防ぎたいと思いますが、他人がどう思うか?は、推しはかれません」
と、答えるしかなく、
歯科衛生士としては、困りどころです。(笑)

ただ、アメリカで「フロスをするか? 死か?」(「Floss or DIe」)と言われているほど、生死にかかわるぐらい重要なこととされていたり、
日本でも、心臓などの外科手術の際は、口の中の菌から、心臓の術後の重大な感染症にかかる事例があるため、
手術前にまず歯科受診をするように外科の医師の指示があるなど、医学的な見地からは、恐れられている病気だと思います。

と、いうことで、歯周病をコワイと思うかどうか?は、あくまでも人の感情、
人それぞれの感覚によるところなのですが、

ここは冷静に、歯周病がどういう病気なのか?
簡単に説明してみたいと思います。

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まず、歯周病(歯槽膿漏)を一言で言うと、
歯にくっついた細菌によって、歯の周りの組織が、溶かされる病気。

で、どのくらい溶かされるか? というと、
歯が抜けるまで。

なので、歯の気持ちになって考えてみると、
元気に大地に立っていた一本の木、その根の周りにあった土が全て無くなって、
(木を支えていた土台がなくなって)
倒れてしまう、ような状態というか、

温かいお風呂につかっているつもりが、いつの間にかお湯が全部抜かれていました、
みたいな?
自分の周りにあったものが、気が付けば全部なくなっているという状態。

周りに、みんながいたハズなのに、気が付けば、急に一人、
自分を支えるもの(土台)が、徐々に上から少しずつ、気がつかない間に、全部溶かされてなくなってしまうような病気。

支えてくれている土台(歯槽骨)が無くなった歯は、もうそこに植わっていられなくなり、グラグラ揺れて、抜けることになります。

絵で見ると、こういいう状態です。
右端の絵が、もう歯の周りの組織を失って、歯が抜けるというまで放置された歯周病の状態です。

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歯周病は、ほとんどの人がかかる病気ですが、
放置するか、しないか? が、歯を失うか、失わないか? の境目。

こう書くと、多くの人が、
「自分なら、放置しない」と、考えると思うのですが、

実は、30歳代の80%人が歯周病といわれています。

問題は、本人が「気がつかない病気」であることで、
歯槽骨が溶ける時には、「炎症があり、膿が出る」のにも関わらず、
痛みがないため、多くの場合、本人は気がつかない間に進行します。
何十年もかけてずっと膿が出続けていても、本人には分からない(気がつかない)口臭があり、
気がついたときには、末期でした系の病気で、

歯科医院に行って、診てもらわなければ分からない、と考えておくといいと思います。

つまり、歯科医院で定期的に(クリーニングなど)診てもらっていたか、いなかったか? が明暗を分けます。

 歯周病で問題なのは、「歯を残せずに抜歯になる」こともありますが、
骨を溶かして膿を出させるような菌の毒素が、
口の中だけにとどまらず、全身に悪影響を及ぼし、

その悪影響は、肺炎、心筋梗塞、脳梗塞、脳血管障害、ひいては認知症など、
多くの人が恐れる病気に関与すると言われていて、
知ると、多くの人が恐れ、防ぎたいと思う病気。

そんな歯周病(歯槽膿漏)ですが、実は終わりがあって、

カンタンに一言で説明すると、
歯周病(歯槽膿漏)は、歯についた細菌によって、歯の周りの組織が溶かされてしまう病気なので、
つまり、歯が全て抜けた時点で、終了。

ただ、歯が全て抜けたとしても、インプラントを植えれば、
歯がインプラントに置き換わっただけなので、
インプラントについた細菌によって、またインプラントの周りの組織が溶かされて、歯周病(歯槽膿漏)が始まります。
(インプラントが、そのまま歯の代わりになる。)

 じゃ、歯槽膿漏が嫌なら、歯をすべて抜いて、インプラントもしなければいいのですね?
というと、
まあ、そのとおりなのですが、
歯がない、インプラントもない、状態が、
どれだけ不便か、という話で、
入れ歯になった多くの人が、味にも噛み応えにも違和感を覚え、
自分の歯に戻りたいと、思います。

まだ歯がある方には、ここは想像力を強く持っていただきたいところです。

実際、歯がなくなって入れ歯を入れている方は多いですが、
やはり自分の歯とは雲泥の差。
食べ物をかむ力も、味も、自分の歯とは違い、見かけも違い、
入れ歯が当たって痛い、という思いをして、調整したり、不便さは否めない感じで、
もし、自分の歯を取り戻せるのなら、自分の歯で食べたい。

また、「噛む」ということもとても大切で、
歯を失って入れ歯になった方々は、認知症のリスクが高まり、
噛むことと関係していると言われています。

健康で幸せに暮らすためにも、歯はあったほうがいい。
そして、口臭も健康も含めて、口の中の菌を減らした方がいい。

もうすでに歯周病で全ての歯を失ってしまった人もいらっしゃるので、
「どうして、もっと早く(私の歯が無くなる前に)、この知識を教えてくれなかったのですか?」と思われる予感マックスですが、

歯科医院に定期的に行ってクリーニングを受けていれば、多くの歯周病の進行の重症化が防げる、という知識があれば、歯周病から歯を守ることができます。

もし、今、歯があり、歯を残すことに間に合う人は、
歯科医院に行って、クリーニングと定期検査を受けていただきたいと思います。

自宅でも歯磨きが大切なので、もし必要であれば、このブログ、または別サイト『友歯科衛生士の 「長く、歯を残すためのサイト」』をお読みください。

そして、インプラントを入れる方、入れている方も、
インプラントを守るために、ぜひ磨いていただきたいと思います。

 

 

 

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