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小樽銘菓『澤の露』(さわのつゆ) 明治44年の創業以来、この一品だけ。美しい宝石のような飴。

 北海道小樽『澤の露本舗』(さわのつゆ)は、明治44年の創業から今日まで、一品だけの飴を作り続けているお店。

お酒好きだと、お酒の名前と思いがちですが、飴の名前です。(笑)

明治44年というと、ざっと112年前。
百十年以上、この一つだけで続くって、いったいどんな飴なのか?
と、思うとおもうのですが、
『澤の露』は、通称『水晶あめ玉』とよばれる、透き通った水晶の輝き。
金色の、本当に美しい飴です。

 至高の、とか、至極のという表現が、お料理にはよく使われますが、
お料理は、生きるために食べる、という世界線から、芸術の域にも入る存在。
そういう言葉を思い浮かべてしまうほど、長く愛されるきっとどこか突きつめた先にあるような飴なのだと思います。

大きさは、ちょうど、ビー玉ぐらい。
キレイすぎて、一瞬、口に入れてもなくならないんじゃないか?という思いが頭をかすめるほど、宝石やガラス玉のようで、「飴」という概念からかけ離れたような輝きがあります。

どんな味か?というと、あくまでも私の個人的な感想ですが、
口に入れると、一瞬一瞬で味が変わるイメージというか、複雑で、表現が難しいのですが、
「あ、ただのべっこう飴」と思う瞬間もあれば、
レモンのような味がかすかに口の中に走って、美味しいハニーレモンのようになる一瞬もあり、そうかと思うと、まだじんわり優しい甘さが口いっぱいに広がって…、というように、広がりのある味と言うか、この一粒の中に、甘いだけじゃない、色を重ねたような美味しさがあって、確かに他では味わえない、唯一無二のような、素敵な美味しい飴だと思います。

砂糖とレモンオイルだけで作られているそうですが、シンプルな材料を、細心の技術と注意を注いで作ってくださっているのではないかと感じます。

飴の一粒がこんなに美しく、美味しく輝き、作り続けてこられた方の真摯な思いが伝わるような飴。

北海道の小樽で作られているのですが、
小樽は、非常に栄えて裕福だった昔から、今も石造りの重厚な建物が多くのこる素敵なところ。

その風景や背景、思いも一緒にくみ取れるような飴。
JR小樽駅の構内にあるタルシェにも置いてあるので、旅の思い出にもなると思います。

 

澤の露本舗のホームページ『小樽名物 澤の露本舗

冨士屋『とうまん』は、素朴なのに、よそ行き。 札幌っ子が思い出と共に食べるお菓子。

 「とうまん」は、札幌っ子が思い出と共に食べる味。

全自動の機械で製造、その過程を見せながら作るのですが、これが工場見学のようで面白い。

『丸い型に「生地」を流し込み、その上に「白あん」がのせられ、そしてまた「生地」を流し込んで、白あんを挟んだサンドイッチ状になったら、熱い板の上で、どら焼きのような茶色の焼き目がつくまで焼かれ、その後、ひっくり返され、焼き印を押され、焼き上がった「とうまん」が、丸い型から外され、ベルトコンベヤーにのって運ばれていく。そして丸い型は、内側にブラシで薄く油を塗られ、また生地が流し込まれ……』
と、このオートメーションが、無限ループのように続く。

一見、庶民のお菓子「おやき」を小さくしたものにも見えるのですが、サイズ的にかなりコンパクトで小さいのと、「白あん」が上品で、ちょっとよそ行きの味。

お客様が見えた時にも、お茶うけとして出される感じです。

小麦粉で作られた生地に、白あんが入っている、素朴なお菓子が、
お客様にお出しする、少し格上の、よそ行きのお菓子扱いされる理由は、もう一つ。

この「とうまん製造機」の置かれている場所。

札幌には、年輩の方々から「まるいさん」と呼ばれる札幌人御用達のデパートがあるのですが、
(百貨店(デパート)に「さん付け」はなかなかないことらしく、いかに丸井今井が、札幌で親しまれてきたか、という証だそうです)
昔は、札幌駅よりも大通駅の方が人通りが多く、メインな感じで、その大通りにあるデパートの丸井今井札幌本店には、多くの家族連れが入っていました。
その地下一階に、何十年も前からあり、
とくに昔、昭和の時代の札幌の子供達は、だいたい何度かは、その光景にくぎ付けになりながら、ガラス越しに「とうまん」が製造されている現場をみて育つ。(笑)

(大人が見ても楽しいので、親になると、子供の付き添いの振りをして、また見る。(笑))

(でも今は、ユーチューブがあるので、見放題です。)

デパートは、家の近所のスーパーマーケットとは違うイメージで、お値段も正規だったりして、ちょっとよそ行きの、格上の場所。
そこで、「とうまん」作りを見ると、もうその時点で、お客様にお出しできる感、満載。(笑)

札幌で育った札幌っ子(今は大人)の多くが、その思い出と共に、とうまんを食べます。

札幌に「とうまん製造機」は、数か所にあり、一つは『丸井今井』デパートの地下1階、そして札幌駅の地下街アピア冨士屋、あとアリオ札幌と、カテプリ新札幌だそうですが、

今回は夫が飲み屋帰りに、アピアで「とうまん」を買って来てくれました。

飲み屋帰りに「折」(おり)。
昭和のお父さんあるある。(笑)

なかには、とうまん10個と、ちいさな説明書き。

ちなみに、丸井今井で買うと、焼き印が〇の中に「井」と書かれたものになります。

説明書きによると、「さっぽろ名物 とうまん」は昭和27年に発売、上品な風味とさっぱりとした甘さが特徴のお菓子で、
贈り物、ご家庭へのお土産、お子様のおやつに安心してお勧めできる好適品。
常温で、お買い上げから3~4日は日持ちするそうですが、乾燥すると硬くなります。
(硬くなったら、油で揚げるのも一方。)とのことです。

家に帰って、お茶と一緒にいただくと、心地よい甘さが口の中に広がり、とうまん製造機で焼かれている様子が、脳裏によみがえります。

素朴で美味しく、ほっとできる。
年輩の方々へのお土産としても、喜ばれそうです。

 

札幌「手稲駅」1分。美味しい大福もちから、モチ米の香りと甘味。 明治28年創業「水車」の「黒豆大福」。

 おいしい大福を食べたい!と思ったら、「水車」の「黒豆大福」。

創業明治28年(1895年)、まだ北海道に電気がなく、水車を利用してお米を作っていたことが店名の由来だそうですが、当時はお米屋さんとしてスタートし、現在はお菓子屋さんになっているそうです。

 老舗のお菓子屋さんというと、古き良き、とか、昔ながらの、という素朴さが売りになることも多いですが、

水車さんの場合、この、昔ながらが、新しい。
というか、現代に全く負けず、ガツンとおいしいです。

素朴って、つまりキレイな飾りのあるというか、分かりやすくガツンと前面にでる美味しさのものがあって、そういう表にでる派手なものを削いで、
原点に返ったような、最低限の原材料で飾らない味、というイメージの、
どこか、一歩ひいた、優しい美味しさで、懐かしさもあいまって、それが良いことがあるのですが、

そういう意味では、水車さんのお菓子の美味しさは、まったくひいていない。

現代のお菓子の味として、ひけをとらず、研ぎ澄まされて、逆に先端を感じさせるような美味しさです。

たとえば、大福は、もち米の香り豊かで、甘味があって、本物のお餅を感じさせるしっかりした食感がある、さすがお米屋さんのお餅。
その極上のお餅の中に、しっかり美味しい豆を感じさせるあんこが入っていて、そのうえにまた極上の黒豆が大粒のまま練り込まれ、そのコントラストが絶妙というような、
美味しんぼの山岡さんばりに語ってしまいたくなる大福。(笑)

語れるなら作れるのでしょうね?というと、
そう簡単には作れないわけで、だから「水車」さんに走るという、記憶に残り、また食べたくなるお菓子だと思います。

何十年か前に食べた大福で、その後、長い間食べられなくても、「水車の黒豆大福がまた食べたい」と言っている、みたいなストーリーが成り立ちそうな、本物を感じる美味しい大福でした。

あんこは炊き方が大切、と聞いたりしますが、炊き方より前に多分「小豆の豆」そのものも美味しいんだろうなと思う小豆が、絶妙な甘さ加減で、雑味がなくスマートに「美味しいあんこ」そのものの味で入っているという感じ。

黒豆も、大粒で上質の黒豆が惜しみなく入っていて、贅沢に美味しい。

ちなみに水車さんは、大福だけでなく、蒸しパンもとても美味しいそうで、ネットで.絶賛のコメントをよく見かけます。

 アクセスもとても良く、「JR手稲駅」南口から徒歩1分。
もちろん地元では、超有名店。

すぐ近くに「手稲神社」があり、ぜひ参拝帰りに買って帰りたい。
伊勢神宮参拝には「赤福」が有名ですが、
手稲神社参拝に、水車さんの大福も良いかも。
手稲神社は、毎月変わるような素敵なデザインの御朱印が人気の神社でもあるので、参拝と、美味しいお菓子で、幸せな一日になりそうです。