4. なぜ? 歯医者さんで「磨けてませんね」と、言われてしまうのか? 歯が磨ける方法。 

 歯ブラシによる歯磨きは、かなり丁寧に磨いても、
歯科医院で歯科衛生士さんに、
「磨けていません」とか「磨き残しがあります」と、言われることが多いように思います。

もしかしたら、ちょっとショックを受けることもあるかもしれないのですが、
実は、「磨いているつもりと、磨けているのは違います」は、
ブラッシング指導では、けっこうよく使われる定番的なセリフ。(笑)

 もし、本気で磨いて、都度練習しても、
いつまでも「磨けていない」ということなら、
使う道具を見直したほうがいいかもしれません。

そもそも、
多くの人が、磨けない方法で磨こうすることに、無理があるのかも。

 かなり昔に見た、テレビの番組で、「脳」の特集をしていたのですが、
『 例えば、幼い我が子が、「コップを落として、牛乳をこぼす」。

すると、お母さんは、思わず、
「落としたらダメでしょ!」と怒る。
(私も時々そんな母? 気持ちは、とてもよ~く分かります。(笑))

けれども、それを、冷静に、
「この小さな子供の手には、コップが大きすぎたのではないだろうか?」と、考える脳。』

それが大切だ、というお話でした。

 実は歯ブラシは、形状により、「歯磨きに最適な道具」とまでは言えない側面があります。
これは、「なぜ? 歯ブラシで歯が磨けなかったのか?」と考えてみると、分かりやすいのですが、

たとえば、普通?の歯の磨き方。

歯に歯ブラシを当て、





そこから手前に動かし、





後ろに動かして磨きます。




 普通?にシャカシャカと磨くような、よくある歯の磨き方の動きですが、

  今、磨けていたのが、青い線の部分だけだったことが分かりますか?


 歯ブラシが、歯に当たっているのは、青い線の部分だけです。

これを、1本の歯に注目して見てみると、
歯ブラシを当てて、歯に当たっているのは、

ココだけ。(青い線のところだけ。)




少なっ! という感じですが(笑)
赤い三角の部分には、歯ブラシが全く当たっていないことが分かります。

 歯ブラシは、毛束も多く、一度に多くの汚れを落とせるイメージがありますが、
直線の歯ブラシを前後に大きく動かしてしまうと、
曲線の形をしている歯の外側の表面の一部しか、なぞることが出来ず、
歯ブラシで磨けるところが、非常に狭い範囲に限定されます。

 ブラッシング指導では、よく「歯ブラシを細かく動かして下さい」と言われますが、
この理由としては、このように大きく歯ブラシを動かすと、
歯ブラシの毛先が歯に当たる範囲が少ないため、歯垢の落ちる範囲が歯の一部だけで、ほとんど落とせないで終わってしまう、
ということと、
歯ぐきや歯を大きく擦ることによって、
歯ぐきがすり減ったり、歯がすり減るなど、弊害が出やすいためです。

 さて、ではどんな磨き方をしたら良いのか?」

まず、歯ブラシを「当てる」ことと、「動かす」ことを、別に考えていただくといいかと思います。

つい、歯ブラシの動きに、気持ちを奪われて、全体的に磨けているような気になりますが、
歯ブラシの動きを一度止めて、
どこに当たっているかを考えてみます。

例えば、これをちょっと角度をつけて、
今回は、歯と歯ぐきの境目に45度で刺すように当てるバス法で見てみると、こういう感じ。



まず、歯に「当てる」。
当たっているか?に注目して、当たっているようになれば、
あとは、その場で揺らすだけで歯垢は落ちます。

ただ、この磨き方は、歯ぐきに圧がかかり、歯ぐきが、すり減っていくようなことが考えられるので、
この状態で力を入れることは厳禁。
力を抜いて、歯ブラシの毛先の位置を移動させず、その場で揺らすといいと思います。
(歯磨きの方法を実践されるときは、歯科医院で、歯科医師や歯科衛生士さんの直接の指導の元、行ってください。)

この方法は、歯ブラシに角度をつける、
ちょっと技術のいる歯磨き法になりますが、
次回は、技術なしで、簡単に、
歯ブラシで磨きにくい所(赤い三角の部分)が磨ける方法を書いてみたいと思います。


次、5. 歯磨きの「磨き残し」は、「道具を選ぶこと」で磨けるようになります。 不器用さんでも大丈夫。 より確実に歯をみがける方法。 ブラッシング指導。

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