5. 歯磨きでの「磨き残し」は、「道具を選ぶこと」で磨けるようになります。 不器用さんでも大丈夫。 より確実に歯をみがける方法。 ブラッシング指導。

 歯科医院でブラッシング指導に入り、
「磨けていませんね」とか、「磨き残しがあります」と言われたことのある方は多いかもしれません。

 実は「歯ブラシ」だけで磨き残しがないように磨くことは、とても難しく、
友歯科衛生士さんでも、無理。(笑)

 歯磨きで、カンタンに歯垢を落とす方法は、
道具を使い分けることです。

 例えば、普段の家事でも、水を飲むための「水筒」を洗うのには、普通のスポンジではなく、柄のついたスポンジが必要ですし、
窓のサンには、窓のサンに入る、細いブラシが必要です。

 歯も、歯ブラシ一本で磨くことは困難で、
細いところに入るブラシを、何種類か使うことで、歯垢が落とせるようになります。

 前回記事、『4.「なぜ? 歯ブラシで、歯が磨けないのか?」 そして、「なぜ? 歯ブラシは大きく動かさず、細かくうごかすのか?」。 より確実に、歯が磨ける方法。』
に書いたのですが、「歯ブラシ」は、必ずしも歯磨きに最適、とまでは言えず、
普通(多くの人)の使い方では、
うっかりすると、肝心なところが磨けないことが多々あります。

そこで、その弱点をカバーし、
より多くの人に、磨きやすい方法を書いてみたいと思います。

 まず、前回記事で書いたとおり、
歯ブラシを歯に当てた時に、磨ける範囲は限定的で、

普通?の磨き方で、歯ブラシを当てた際に、磨ける範囲は、青い線のところだけ。





 赤い三角の部分が磨けず、ここに歯垢が残りやすくなります。

これを回避する方法として、前回は、歯ブラシに角度をつける方法をお伝えしました。




(歯に対して、45度の角度でブラシを当ててみました。)

 今回は、もう少し簡単で、確実な方法です。

上記の説明で磨けないところ、赤い三角の部分というのは、
分かりやすい前歯でいうと、つまり、

ココです。



(歯と歯の間。)



「赤い三角の部分」とは、つまり、歯と歯の間なわけですが、

 ココは、歯ブラシでは歯垢が落としにくい場所になるので、
前歯なら、デンタルフロス、糸ようじなどで清掃するといいかもしれません。

とくにデンタルフロス(糸ようじ)などのメリットとして、
「歯肉溝にも、痛みなく入って、歯垢が落とせる」ということもあるので、
歯ブラシではとれない、隣接面の汚れ(歯垢)がキレイに落とせます。

 歯と歯の間から挿入した、糸ようじの糸が、歯周ポケット(歯肉溝)の中に少し入り込んでいるのが分かりますか?




 痛みがなく、軽く入る範囲で、歯肉溝の中にフロスを入れ、
(無理をして、深く入れ込まず、そっと軽く入る範囲で入れます)
そこから、上下に動かして歯と歯の間を掃除。
歯肉溝の中からも歯垢が沢山取れてきて、歯周病対策に有効です。

これとは別に、奥歯には「歯間ブラシ」という清掃具を使うのも、歯と歯の間の掃除には、効果的だと思います。



(友歯科衛生士さん個人的には、歯間ブラシは、前歯にあまり使わず、奥歯につかっています。)
(前歯はフロス。)

 歯磨きは、歯ブラシ一本ですべてを磨こうとすると、無理があります。

デンタルフロスは、本格的に指に巻き付けて使うものがあったり、
ホルダーについているタイプがあったり、
歯科専用に作られたものがあったりしますが、
多くの患者様が、使いやすいのはやはり、ホルダー付きのもの。
気軽に使える、市販の「糸ようじ」などもあります。

歯間ブラシもフロスも、ドラッグストアやスーパーマーケットに売っていることが多いので、日常の中で買いやすい所で、とにかく、気軽に手に入れて、「使う」ことが大切だとおもいます。
歯と歯の間の隙間の広さによって、フロスのサイズであまり太いものは入らない、など、
人それぞれ違うので、自分のサイズに合わせて選べばいいと思います。
市販のものでも、歯垢はとれますので、
気軽に買って、始めると、歯周病予防に効果的です。


 ちなみに、この歯ブラシで、なかなか磨けないところを磨く方法は、
私の別サイト『友歯科衛生士の「長く、歯を残すための』の 「なぜ、「普通?の歯の磨き方」では歯垢が落ちないのか、検証してみました。(3面磨きの方法)」にも、また、別の方法を載せていますので、
よろしければ参照されてください。


次、 6. 磨き残しを回避する歯磨き法。 ワンタフトブラシを使う「スウェーデン磨き」。


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