『幸せになる勇気』岸見一郎、古賀史健 著。 大ベストセラー「嫌われる勇気」の続編、完結編。 人間関係の実践編、アドラー心理学。 人間関係が上手くいく方法を具体的に分かりやすく書いた本。 

 『幸せになる勇気』は、大ベストセラー本となった「嫌われる勇気」の続編であり、完結編、
そして、アドラー心理学の人間関係の考え方、その具体的な実践編。




 前作の「嫌われる勇気」でアドラー心理学の人間関係に対する考え方、理論理屈を学んだ後、
(こちらの記事。『『嫌われる勇気』岸見一郎、古賀史健 著。 今注目されるアドラー心理学による人間関係の解説、基礎から分かりやすく説明した、教科書のようなベストセラー本。』



それを現実に実践し、どのように活かしていくか、その具体的な方法が見えてくる本が、
この続編、「幸せになる勇気」。

これが完結編でもあります。

 何か行動を起こす時、
大切なのは、まずその基本的な「考え方」で、
「どのような考えでそれを実践するか」ということが分かっていなければ、
結果として、人の行動はどこかの時点で違う行動になり、上手くいかなくなることが多いと思うので、
まだ読んでいない方は、まず「嫌われる勇気」を読んで、
アドラー心理学の基本的な考え方を学んだ後に、
実践編?の「幸せになる勇気」を読むとよいと思います。
「幸せになる勇気」の一冊だけでは理解できないように思いました。

 アドラー心理学の「幸せになる勇気」で書かれている内容は、

仏教でいう悟りに少し似ている感じで、

と、言っても、私べつに仏教に詳しいとか、お坊さんというわけではないので、
あくまでイメージですが、(笑)

 よく、悟りを開く、と聞くのですが、
目の前の事象にとらわれず、そのことを俯瞰(ふかん)で離れた視点でみたり、
違う視点でとらえられるようになることによって、
その物事の真理や本質を見抜けるようになることを、「悟った」という、ように思うのですが、
(あくまで私のイメージで、正しいかどうかは分かりませんが)
もしかしたら、このアドラー心理学にも、ある意味この「悟り」のようなものが必要で、

目の前に起きている現実に向き合ったとき、
その事象の本質を見抜き、
「アドラー心理学の考え方でとらえると、
それはこういうことなのだな」
ということを、
出来事が起きるたびに本人が考え、
(ある意味、悟って)
「では、こうしていこう」という行動を決めて実践する。
という感じです。

 生きていると、悩みを持つこともあると思いますが、
その悩みの本質を見抜いて対処できるようになることにより、
一つ一つ向き合うことで解決したり、そのレベルから卒業していけるようになる、そのための心理学のように思いました。


 だいぶ昔に聞いたお話で、もはやうろ覚え、合っているか分からないのですが、
(それでもブログに書いちゃうって、どうなの? って感じですが(笑))
お坊さんには位があって、
その位を上げていく禅問答のような試験があり、
その試験は、問題に対して、一つ一つ「悟って」答えをだしていく試験なのだと聞いたことがあります。
(悟りを開けることで、試験に合格できる)
下の簡単な問題から、徐々に高い位の問題へと、段々難しくなっていくのですが、
下の方の問題から順にクリアして解いてきて、最後の最後の問題だけが解けずに、
高僧になれない方がいらっしゃると、だいぶ以前にお聞きしたように思います。
(本当にあやしい情報。(笑) 記憶力的にも。(笑))

 アドラー心理学に位はなく、アドラー心理学のことを解説して分かりやすく書いてくださった、この本も、この2冊で完結。

もはや教えることはない、あとは自分で考えていくのだ、てきな終わり方なのですが、(笑)
基本的な考え方を学んで、あとは自分の頭で考え続けていく、
という心理学は、
まさにこの「悟り」。

教義教理で基礎を学ぶことはできますが、
社会に出て現実の問題に出会った時には、
自分の頭で考え、悟って、それがどういうことなのか、本質をとらえて考えていく力が必要、という感じです。

今回の本のシリーズ「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」は、
「アドラー心理学によって、悩みの本質にせまり、現実に起きた事柄について見抜けるように、ものを考えていく力(の基礎)を育てる」という感じにちかく、
人間関係について無知なところから、
人間関係の基礎的なものを学ぶことができる、教科書的な二冊というイメージ。
基礎的な考え方を読めたことで、
人間関係に対するランダムで混乱した知識の中から、
順序だてて、人間関係を整理しやすくなるように思います。
アドラー心理学を知るうえで、とても助かる二冊となるように思いました。