札幌駅近く、今も残り続ける「石蔵」。明治時代に作られ、築120年経過。
建てられたのは、北海道の開拓が始まって30年余りの頃、ということですが、
その蔵は、今もオシャレなカフェ&バー「ロガ」として、現役バリバリで活躍していました。
石蔵を素敵な飲食店にしているところは、以前、小樽の観光名所「北一ホール」の記事を書きましたが、
石造りはやっぱり頑丈で、札幌駅近くの便利な場所にも、今も残っている。
もしかしたら、散切り頭をたたいてみれば文明開化の音がしたかもしれないような時代、
自宅の他に、蔵を建てるほどの経済力を持った旦那さんが、完成した石蔵を見上げて、「建ったな」と思う、そういう瞬間がきっとあったであろうことに思いを馳せると、その一瞬だけ、現代から明治へ、思いがタイムスリップして、ちょっとノスタルジックな感覚でランチする。
ということで、さっそく入ってみた「カフェ&バー ロガ」(「Cafe&Bar ROGA」 )。
その日、「一人で初めての店に、予約なく入る」ということになり、
(お昼を食べたいと思った時、たまたま以前から気になっていたお店(ロガ)の近くだということに気づき、行ってみた)
おずおずと、ええそれはもうオズオズ入って行った私に、
(全身から発せられる、「一人で初めてのお店に入りますオーラ」(笑))
店主さんらしい男性の優しく明るく出迎える笑顔にホッとして、救われました。
(そんなことは、全部分かってますよオーラ。(笑))
(そういうお客様をお迎えすることに、慣れているプロ。)
石蔵がお店のはずなのに、行ってみると見えるのは外観だけ、入口がない!
と、思ったら、となりの東洋カメラハウスのほうから入ります。
↓ この写真の右側のほうの引き戸(リースの横の引き戸)が入口。
入口から入ると、ちょっとしたスペースがあり、この右手から入る。
↓ 蔵の入口が、となりの家とつながっているという、斬新な作り。
一人なので、あまり多くの人がいるところではなく、静かに食べたいという気持ちを、察してくれたのか、落ち着ける2階の席に案内してくれました。
階段横に、カウンター席があって、ゆっくりできる感じ。
↓ テーブルの上の動物の置物を、最後レジに持っていく。(伝票のかわり)
ランチの他、お酒も飲めます。
コート掛けがあったり、ひざ掛けがあったり、温かい配慮を感じるお店です。
「ROGA」はパラグアイの現地語で「家」という意味だそうです。
東洋カメラハウスは、オーナー太田さんのお爺さんの代から続いて、2015年お父様の代で閉店されましたが、その後も、場所、空間を活かして、多くの方々に親しまれている場となっているそうです。
ランチは4種類。
いただいた「無水カレー」が美味しくてオシャレ。
デザート、スイーツも充実してました。
天井には、温かい空気を下に循環させてくれる扇風機がついています。
太い材木の梁が、歴史ある蔵っぽい。
夏もエアコンで涼しそうです。
こういう建物に入る、だけでも価値がありそうなのに、
友人とのひと時をここで過ごせるというのも魅力的。
居心地がよくて常連になるお客さんの気持ちも分かる。
お酒が好きなかたや、静かにまったりと飲みたくなった時、癒される安心できる空間。
(まさに「家」。)
温かみのある店内で、
(薪ストーブもあるそうです。)
素敵な思い出もつくれそうな空間でした。