中高一貫校。 学校説明会は、この視点からのチェックもしてみる。



 以前、「下剋上受験」というノンフィクションの原作本がドラマ化され、
阿部サダヲさん、深田恭子さん、山田美紅羽ちゃん主演でテレビ(TBS)放送がありましたが、近年、中高一貫校の中学受験が熱いようです。

下剋上受験[文庫版] ―両親は中卒 それでも娘は最難関中学を目指した!

人気の理由は、難関大学や医学部などへの合格率が高いこと。
今や東大合格者の多数派を占めるのが、中高一貫校だそうです。

(東大合格に強い中高一貫校の記事見つけました。
『東洋経済オンライン 「東大合格者速報!中高一貫校が強い理由 15年高校別ランキングと「いい学校」の条件」』(外部サイトです。))

そんな中高一貫校が受験に強い理由は、
一つには、中学一年生から、高校受験ではなく「大学受験」を見すえて教育をするから、
つまり、大学の受験勉強のスタートが、普通高校より3年早いイメージです。

 中高一貫校、とくに私立の中高一貫校などが、生き残りをかけて、全力で力を入れているもの。
まわりからも注目されているものが、
難関大学や医学部などへの「合格実績」ですが、
その年の卒業生の進路、現役でどの難関大学や、医学部に、何人合格させたか、ということが、
次年度以降の受験希望者を集めることになるため、学校の存続をかけた最重要事項となっていて、
その教育のスタートが、中学校一年生であるといくこと。

また他にも、子供の成績が子供自身の問題というだけで済ませられる一般の公立中学校と違い、
生徒の成績が、即、学校の成績、
生徒の進路先(どの難関大学に、何人合格させたか)が、即、学校の死活問題、
という感じで、
先生方も生徒の成績を上げようと必死になるから、ということだと思います。

 中高一貫校の合格率アップ、難関大学へ合格に導く学校の先生方や保護者の意識、環境は、
在校中の生徒の意識や生活に大きく影響しますが、
生徒自身に強くそれを自覚して、一所懸命に勉強してもらわなければならないため、
学校内では、
なんというか、あらゆる面の優遇が成績順というイメージ。

勉強でなくても、全国レベルで表彰されるスポーツや特技があれば、それも入るのですが、
とにかく、勉強でもスポーツでも「成績」を上げることが生徒側にも求められていて、

本当、生徒も楽でないというか(笑)、
大変ですね、というか、
それが生徒を応援する保護者にも求められていて、成績の良くない子にとっては、これがなかなか本当に大変という感じです。

 中高一貫校には、受験者を集めるための学校説明会が、年に数度行われたりするのですが、そこで話されるのは、たいてい成績上位者の話だったりします。
説明する校長先生が、生徒がどれだけ優秀かを自慢するにつけ、
「この写真の子、○○ちゃん。この子もスゴイんですよ~、この間の全国大会で優勝しましてね」てきなスライド説明をするにつけ、

ここで凡人だったら、こんなに甘く「○○ちゃん」と、ちゃん付けで親し気には呼ばれない気がする…、
と思うのは、斜めすぎる聞き方かもしれませんが(笑)、
自分の子の成績が心配なら、少し覚悟しておいたほうがいいかも。

実際、成績優秀者なら学校も嬉しく、優しく、
成績不振なら学校も困る(優遇されない)ということも実際にあるのが、中高一貫校。

 自分の子がその学校に入ったら、成績でもどのくらいの位置につけるか。
その時の学校の対応、雰囲気も読み取るように、学校説明会にでかけて聞いてみるといいと思います。

子供の成績の隠語?「深海魚」「15歳で肩たたき」、成績の「下剋上」。中高一貫校、中学校、高校など、進学校での現実。

 「深海魚」、「15歳で肩たたき」、という言葉を聞いたことがあります。

成績の「深海魚」とは、学校での成績が悪く、点数の取れない、下の方にいる子供の隠語になっているようです。
学力の高い学校であればあれほど、周りの子も頑張るため、ここから上位に浮き上がるのが大変で、この呼び名になったようです。

「15歳で肩たたき」とは、中高一貫校に合格して入ったものの、成績が良くなく、
そのまま高校に進めず、学校から外部に受験を勧められるというケース。
書くのは簡単ですが、子供にとっては、クラスメートがみんな中学から同じ学校の高校に進むなか(中高一貫校)、一人学力が足りずに他の高校を受験して出ていかなければならないという精神的に過酷な状況で、心が痛みます。
(中高一貫校は、入学したら必ず中学から高校に進めるわけではなく、ある程度の学力がなければ、高校に進めない、と言われる学校もあります。)

どちらも、とくに学力の高い学校にはありがちな現実のようで、
いわばエリート校、成績の良い学校の、光と影。

人数は少ないとはいいながら、毎年のようにそういう子供をだすという中高一貫校の考え方、状況は、どうなのかなという気はします。

 そう、今日の話題は暗くて、ちょっと厳しいなと思うような現実です。

成績が1位の子もいれば、最下位の子も必ずいるわけで、そんなことで辛い思いをしたり、
成績の結果でみんなと中高一貫校の高校に上がれずに学校を追い出されるなんて、という感じかもしれませんが、
そう思うなら、地元の公立中学校に通ってください、と言われる感じ。

 学校が公平ではない、ということに驚かれるかもしれませんが、
行事で発表するのも、優遇されるのも、先生から可愛がられるのも、ほぼ成績順などということもあるようです。

 レベルの高い中高一貫校や成績のいい高校は、成績が一度沈んでしまうと、挽回はなかなかハード。浮き上がるのが大変なのは、
周りに優秀な子が多く、教育熱心な家庭で育ち小さなころから勉強時間も長い子どもが多いため、今からにわかに学習しても早々追いつくことができないからで、
結果的にも追いつけないことが多いのは、
結果が出なくても頑張り続けなくてはならない、という時期が長く、精神的にかなりの強さとやる気と実行が必要だからだと思います。

 さて、そんな「深海魚」、「15歳で肩たたき」の実態ですが、
それを乗り越える最大のチャンス、キーワードは、「早期」。

入学直後から猛ダッシュをかけるように頑張ること。

なるべく早い時期がねらい目で、中学校なら一年生の初めから勉強すると、
浮き上がれる可能性が広がります。
入学直後、みんなが少しホッとしそうな時期から猛ダッシュで勉強する。
もし、中学校一年生でなくても、二年生でもなるべく早い時期、気がついたら即、頑張ること。(子供は、なるべく早い時期に教育した方が高い学歴が付きやすく、将来の収入もあがりやすいという本の記事。『『「学力」の経済学』中室牧子著。 子供の教育は、いつ、どうすべきかを、将来大人になってからの収入(経済)から結果を検証してまとめた、大学准教授のベストセラー本』

中学校三年生なると、みんなが焦って勉強したすので、中学校三年生や高校生三年生では成果が今いち見えなくなってしまいがちなのですが、
中学校一、二年生や早い時期だと、まだ周りが本気をだしていなくて、成績に成果が出やすいため、本人のやる気に火が付きやすくココから成績を上げられるお子さんが多いようです。

猛ダッシュをかけてもすぐには成績が上がりませんが、ここで勉強をする、という習慣をつけると、すぐには上がらなくても、挽回できるチャンスが広がる。

 中高一貫校の説明会で聞いたのですが、
「入学時の成績が良くなかった子供でも、入学して数か月で成績を上げて、成績上位に上がっている子供はいます。
ただ、逆に言うと、1年生で成績を上げられなかった子供は、ほとんどそのままの成績でずっと上がらずにいく子が多いということです。」とのことでした。

また、別の中高一貫校で、成績の良いスーパークラスと、成績がそこまでではない普通クラスがあり、
入学時の成績で、スーパークラスと、普通クラスに分かれて1年間を過ごし、
2年生になったときに、また試験が行われ、その成績で再度、スーパークラスの生徒と普通のクラス替えがあるというようなところもあるのですが、

「入学時に成績が低くて普通クラスに入った子供たちの方が、勉強して成績を上げ、
逆転して、2年生でスーパークラスに入る子供が多いです。
やっぱり悔しいんですね。
1年生の入学時にスーパークラスに入れず、普通クラスになったのが悔しくて頑張るので、入学時にスーパークラスに入った子供達よりも勉強して、成績を上げ、
2年生に上がる時点では、逆転することが多いです。」
というお話でした。

本人が本当に悔しいと感じて、本気で勉強しだす。

カエルの生煮えという言葉をちょっと思い出すのですが、
初めに成績が低くても、それを「熱い!」と思った子供は、本人が自覚して必死に勉強し、
もともと優秀とされた子供は、自分は優秀と過信して、ぬるま湯の中で、休んでしまい
気がついたら結果的に周りの成績に負けてしまうということのようでした。

英語も、中学入学の時点でにもともと話せた子は、話せなかった子供たちに、だいたい高校1年ぐらいで抜かれて、逆転されるというようなお話をされていました。

 中高一貫校、成績上位の高校などの進学校は、ある意味、大人に負けないような厳しさを持った世界だと思います。

優秀な成績を修めることは、誰にでもできることではないのに、
さらに受験で、その優秀者ばかりのなかに放り込まれ、
その中でも上にいなければ、その学校に(高校入学時には皆が同じ高校に進む中)いられないというような現実があります。

中高一貫校や高校に入れる親は、試験を受ける前に、ある程度その現実を知っておくとベスト。

親が先手を打って、
合格しても早めに家庭教師や勉強を教える先生をつけるなどの対策をする。
本人に自覚させて、自ら勉強するように知らせておくと、結果が違ってくるようです。

先手必勝。なるべく入学直後。
入学したら、即、突っ走る感じ。
周りの子が言わないだけで、本当は勉強しているということも知らせず、
勉強環境も整えず、
のんびりしていると、
結果的に子供がつらい思いをしてしまうこともあるかもしれません。

高校を卒業するとき、一番良かったのは「12歳、中高一貫校合格の時」、
または、「15歳、高校合格した時」、と言われる方も多く、
その後は低迷してしまったという話をよく聞きます。
もし、運よく高いレベルの学校に合格したら、
その運を、本当に良かったと思えるように、入学したら即、突っ走る。
周りの子は誰も自分で勉強しているとは言わなけれど、みんな勉強している、
という状況を子供に伝え、よい先生をつけて勉強させてあげるのがいいようです。


「中学受験」と公立3年制中学校との大きな違い。 中高一貫校は、「入学後に落ちる」ことを知っておくこと。

 公立で3年間の中学校(受験のないところ)と、受験のある私立の中高一貫校との大きな違いは、
中高一貫校は入学後に落ちることがある、ということだと思います。

「15歳で肩たたき」という言葉を知っていらっしゃるかどうかは分からないのですが、
中高一貫校に合格、入学してそのままストレートで高校に行ける、とは限らず、
クラスメイトがほぼ全員同じ高校に進むなか、
学力で一人落とされ、その高校に進学できないというような、
精神的に、高校受験より厳しいかもしれない不合格があります。

15歳の春になる前にも、いわゆる「普通クラス」と、「優秀クラス」に分かれていて、
合格時の成績で優秀クラスになり、
その後、成績で普通クラスに落ちる、という学校もあります。

学力が上なら天国、
そうでなければ、苦労するのが学力の高い私立の中高一貫校、というイメージ。

そのため入学後、途中で退学して家の近くの公立中学校に行く子や、
中高一貫校にもかかわらず外部受験して、別の高校に進学する子も結構います。

そのことを踏まえ、ある程度、その学校に入学してからもついていける学力レベルの学校にしておくこと、
また、入学後も「合格した」と安心せず、
中学校一年生から一生懸命に勉強する、という姿勢も大切だと思います。

合格したからと言って安心できない。
それが中高一貫校。

成績のいい子は、進学する大学(名門、難関校)にも期待でき、
難関大学への合格実績が、学校の評判を決める中高一貫校としても手厚く、優しくされるイメージですが、
一面、成績不振だと厳しく、
さらに、止めていく子には冷たく、外部受験をさせないように内申点も抑えるというようなことを聞いたことがあります。

ここらへんが、どんな成績でもその三年間は学校のクラスに在籍ができ、そのクラスから落ちることなく、
成績による優遇やひいきがさほど感じられない、という地域の公立中学校とは一番違うところかもしれません。

中学受験では、とにかく少しでも高いところ、と思いがちですが、
入学してみたら、周りはみんな医者や弁護士等の子供で、塾や学校行事などにふんだんに財力使うところだったとか、天才的な子供ばかりで優秀過ぎて大変というようなこともあるようなので、
入学して、途中でやめなくても良さそうな環境かを、受験前に調べておいてもいいと思いました。

子供が自分から勉強するように、勉強のやる気になる本。 『下剋上受験』桜井信一著。 子供の頃に勉強しなかったことを後悔したお父さんとその娘さんの実話。 ここで人生が決まる、と知っているかどうか。

 『下剋上受験』は、ドラマ化されてテレビ放送された、ノンフィクション。
中卒のお父さんの娘さんが名門難関の中高一貫校に中学受験するお話です。

下剋上受験[文庫版] ―両親は中卒 それでも娘は最難関中学を目指した!

ここで書かれている著者の中卒のお父さんの人生が、(本人が書いているので当然ですが)リアル。

中卒というだけで、人に敬遠され、
収入が少なく、
軽蔑的な扱いを感じることが多くある日常。
そして学生の時に勉強しなかったことを悔やんでも、
社会にでてしまってからでは、もうほぼ、覆せないという現実。
を、面白く読ませてしまう文面で書いています。

著書の中では、蛙の子は蛙てきに、中卒の子は、高卒、大学に行ってもそれほど高くない学力のところに行き、代々、一流高学歴の収入の高い職業にはつかないことが多いのだと、
一流にならないという層の世界で、それは子々孫々受け継がれやすいのだというようなことが書かれており、
そこから抜け出すためにトップの一流大学合格を狙う、まさに「下剋上」。
そのための最難関中学受験の話でした。

 一流校に行けない家の因果を、娘の代で断ち切るべく、
猛勉強して最難関トップ校を目指すのですが、

これは、中卒、ということでなくても、
東大生の親が東大生、ということが多いなど、
それぞれの家系で、親の学歴や意識を子供も受け継ぎやすいということだそうです。

 もしこのお父さんが、中学校を卒業してから社会に出た後の現実を、
子供の頃に知っていたら、もっと勉強して、上の学校を目指しただろうという、
お父さん自身の気持ち、
そして、娘には、自分のように生きて欲しくない、
自分の今いる世界ではなく、もっと高い世界で生きて欲しいという思いから、中学受験をすることになるのですが、

今、子育てしているお母さんも、この現実を読むと、
まず親自身の、子供の勉強へ対する意識が変わり、
子供に伝える、なぜ勉強するのか、という
子供が勉強するための子供自身のモチベーション(やる気)になる話の伝わり方が、違ってくると思います。

なぜ、勉強するのか? という問いかけに、
キレイごとではなく、リアルな感情で、
「俺のようになって欲しくないから」と思ったお父さんの本気の気持ちに、
「今、受験勉強をやらなければ、この子の人生の階層は、ここで決まってしまう」と焦った必死の感情に、本を通してでも接すると、
ただの「勉強しなさい」だけでなく、

「今、今なのよっ!」てきな、今を逃したらないのよ!てきな、
「今人生が決まるの!」ぐらいの、
とにかく熱い気持ちで子供の将来を考え始める。
(これがいい、とは言えませんが(笑)、(ちょっと感情的)。わが家はとりあえず伝わり、子供はよく勉強するようになりました。)
(結果オーライ(笑))

 ただのリアル感情のない「勉強しなさい」ではなかなか伝わらない子供の将来に対する気持ちが、
著者であるお父さんの、実体験に基づいた話で、
娘さんも必死に勉強したように、
なぜ勉強しなければならないか、が、キレイごとではなく、
しなければこうなる、というビジュアル(映像)や生の感情で伝わると、
子供さんもそれをよりリアルにとらえて猛勉強を始める感じ。

 現実に、東大生の子供は、パターンこそ逆ですが、
「今勉強しなければ、東大には入れない」とよく知っている親の現実感が伝わって、
当然勉強すべき、という圧倒的な親の考え方(信心?)に日常接するので、
子供にもモチベーションがつき、勉強する、ということもあると思います。

 何も考えずに過ごした時の、偶然の成功は極少なく、
成功には、知識に裏付けされた計算や計画、成功させようとした人の意思があり、
成功すべくして成功しているもの。

そのためには、子供に知識を与えるぐらいの知識を、まず、親が得ること。
松岡修造さんのような?熱さを親も内面に秘めていること。

勉強しなければどうなるのか、現実を知っている子供と知らない子どもでは、
勉強する、というモチベーションも、変わってくる。

 もし子供に自分から勉強して欲しいと思ったら、
なぜしないのか?
しなければどうなるのかという現実が、ハッキリと見えるように伝わっているのか、
自分は伝えるほどリアルに分かっているのか、と一つ一つ原因を追究して、
まず自分(親自身)が勉強してモチベーションをつけること。

 子供が勉強しない現実を、子供のせいにしていては、
ずっとあまり勉強せずに終わってしまうのではないかと思います。

本当に、勉強しなかったときの現実社会の体験を、
自分の人生で味わうであろう日常を、子供自身が知り、受け止めているのか、と、
勉強しない原因を一つ一つ考えてみる、伝えてみる、
上手くいっていないなら試行錯誤も必要で、そのための知識をまず親自身がつけることが大切だと思いました。
 この本ではその現実を、ほんの少しだけ垣間見ることができるように書かれていました。

子育てするなら読むべき名著。 慶応義塾大学准教授の書かれたベストセラー本、『学力の経済学』中室牧子著。

 アマゾンの本紹介で、

テレビ”TBS系列「林先生が驚く 初耳学」(2016/9/25,10/9,11/6放送)で
「日本国民全員が一冊持つべき」と紹介された話題の一冊!” 
と、紹介されているベストセラー本。 「学力の経済学」。

「学力」の経済学

 この本を読まずにそう聞くと、「日本国民全員が一冊持つべき」って…大げさな?
という感じですが(笑)、
確かに発売から、けっこう経ちますが、いまだに本屋さんによく平積みで並んであり、
私も読んで、子供への教育のしかた、意識が変わり読んで良かったと思っているので、
読んでいないなら、
子育てするなら一度読まれることをお勧めしてしまう一冊です。

 特徴としては、

子育てを、経験や資格(教員資格などの教育コンサルタント的な立場)の意見で語っていないこと。

著者は教育「経済学者」慶応義塾大学の准教授 中室牧子先生で、
子供への「投資」(塾代など、かけた教育費や、実際に教育費を多く注いだ年齢(タイミング))と、
子供自身が将来大人になって稼げる「収入」(収益)の関係をデーターとして数字で出し、

いつ、どの時期に、どんな教育をすれば、
将来どのくらい稼ぎ、どのような人生がおくれるか、
ということをデーターに基づいて検証。

非常に理論的な本です。

 実験では、将来得られる収入の他、逮捕歴、結婚、人生の満足度など、
子供の時の教育が、人生に及ぼす影響について、過去のデーター現実的な数字に基づいた確率から、知ることができる感じでした。

 教育費は、いつ子供にかけるべきか?
幼稚園で塾(家庭教師)は意味があるのか?

結局、いつ、どのような教育をすることが、子供を幸せにするのか?

 その答えが過去のデーターから、ぶれない内容で書かれ、
そして、その内容が多くの人の思い込みとは大きく違っている、
という驚きの展開もありました。
(子供の教育は、幼児期にすることが効果的で、
小さい時には塾代などの教育費を抑え、高校生ぐらいになって投資する。というような一般的なスタイルよりも、
幼児期に教員を派遣し家庭教師をつけた場合の方が高学歴になり人生の満足度も上がる、という実験データーなど。)

 正直に言って、親が投資をして子供が稼いでも、
それが親に還元されて帰ってくる、とは限らない気がするのですが、
(子供自身で使い、親に収入が入って戻ってくるとは限らない気がする(笑))
子供自身ある程度の収入をもち、人生に満足するというような、
子供の幸せを考えるなら読んだ方がいいかも。

 子育ては、経験や思い込み?などの個人的意見から語られたりアドバイスされることも多いですが、
どうすればいいのか、という究極一つの正しいものは、結局あまりよく分かっていないのではないか?と思うことがあります。

 子育てのアドバイスも、一人は「こうだ」といい、
もう一人は「ちがう」といい…、
将来どんな結果が出ても、経年的には調べていかず、
アドバイスした方は、その結果自体を知らずに過ごす感じ、という意味では、
何をアドバイスされても、かなり無責任な感じになりがち。

結局最終的に、最後までその結果が分かり、
責任をもつことになるのは、親と子供自身だけです。

 こうだろう、という思い込みに頼らず、
データーを真正面から受け止めてみる。
ガリレオの時代の人々にとって、宇宙ではなく地球が動いていた、という事実は驚きの意外性だったと思うのですが、
そこまで大げさじゃなくても、
そろそろ子育ても、思い込みではなく、何が本当に有効で、子供自身が幸せになれる道かを理論的に冷静に見極め、
子育てに反映していくのが良いのではないかと思いました。